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初春大歌舞伎 四ノ切①

今年初の歌舞伎座遠征。東京滞在時間5時間程。目的は歌舞伎座三部の「義経千本桜 川連法眼館の場」通称「四ノ切」

コロナ禍以後で初の宙乗りはやはり猿之助さんから始まる。猿之助ファンにとって「四ノ切」にはもう一つ大きな意味がある。
2017年10月9日、スッポンから降りる途中に左腕を解放骨折。
命にかかわる大事故。左腕が動かなくなるのかと心配で心配でいても立ってもいられなかったあの日から5年目の初春にケレンたっぷりの演目。

欄間抜けという大技も完璧で宙乗りもとびきりの笑顔で空を舞っていった。桜吹雪が残された花道に猿之助さんの日常がそこにあるのを感じる。

一昨年の八月から歌舞伎公演は再開されているが、今年に入っても客席は二人並びで一席空けるという公演が続く。宙乗りの拍手もさほど大きくない。それでも笑顔で大切な初音の鼓を胸に抱いて鳥屋に飛んで行く狐忠信。
猿之助さん始めおもだか屋の頑張りと雀右衛門さんの静を得て新演出も加わり猿之助「四ノ切」の新たなら門出を祝いたい。

#市川猿之助
#四ノ切
#義経千本桜
#舞台感想

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