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超歌舞伎

 京都に夏の名残を持ってきてくれるのはおなじみになった「超歌舞伎」獅童さんと初音ミクちゃんが織りなすデジタルとアナログのミックス歌舞伎です。
今回で3回目とあってデジタル技術の進化に驚かされます。所謂モーションキャブチャーで初音ミクちゃんの舞踊は再現されてる訳ですが、中の人は藤間宗家です。そのミクちゃんの舞踊の美し事。一挙手一投足まで美しく指先のしなり具合まで宗家。イキイキと踊るミクちゃんが映像の中ではなく本当に踊っているように感じるほど美しい。ミクちゃんファンにはたまらない瞬間だったと思いました。個人的にはおもだか屋の喜楽君が出演していたので目で追うのも楽しい時間でした。
コロナ禍で超歌舞伎ならではの大向うかけ放題がかけられなかったのは残念ですが、獅童さんの煽りでみんな盛り上がる。
 時代物、世話物、書き物、上方歌舞伎など歌舞伎にも色々ありますが所謂昔からある歌舞伎とは違うジャンルの歌舞伎が超歌舞伎。
 発散する歌舞伎というのは私が知る限りワンピース歌舞伎以来かも。それでもワンピースは部分的なファーファータイムが画期的だったけど、超歌舞伎はペンライトを持ち立ち上がり獅童さんと共に盛り上がる。この発散感に魅入られて毎年参加為ていると言っても良いかもしれない。澤村國矢さんがリミテッドバージョンでは主役をする。お弟子さんたちに光りを当てる獅童さんだからこその心配りも歌舞伎ファンとして嬉しい。
来年は大向うがかけられる時代になっています様にと願わずにはいられない。
#舞台感想
#超歌舞伎
#南座
#中村獅童

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