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「室井慎次 生き続ける者」#映画感想文
映画館でここまで泣いたのは久しぶりかもしれない。
前編の「敗れざる者」も引き込まれる話だったが、泣きはしなかった。
しかし「生き続ける者」はこみ上げる涙を止められなくて、ずっとすすり泣きをしていたら、後ろの席の女性も鼻をすすっていたため二重奏みたいになっていた。
映画では「踊る」の時に起こった事件と関連がある事件が起きるのだが、今回の室井さんは“家族愛”がテーマだったと思う。
血が繋がっていようがいまいが、共に暮らす人達は家族なんだ。
血が繋がっていなくたって絆はあるんだ。
そんな風に思って胸が熱くなった。
室井さんは警察を辞めて秋田に引っ越し、事件の被害者や加害者の子どもを引き取って育てている。
そこに、「踊る」の猟奇殺人者・日向真奈美(キョンキョン)の娘が現れて一緒に住むことになり……という話。
母親である日向真奈美に洗脳されていた娘によって、“家族”の間を引っ掻き回されたりしたが、そんな娘も後編の「生き続ける者」では室井さんの気持ちに応えて改心した。
被害者・加害者家族が触れる世間からの冷たい風にも胸が痛い。
重い話ではあったが、大切な人との暮らしを守っていきたいなと改めて思った。
「生き続ける者」は先行上映で観たのだが、直前にネットニュースで「青島で“踊る”が再始動」みたいな記事を読んでいた。
「室井さんの次は青島も復活するのかー」と思いながら映画館に行ったら、最後の最後に出てきましたよ。例のコートを着た青島が。
もう撮影してるのかな。
あまり時間を置かずに青島Ver.を観たい。
ちなみに「生き続ける者」ではすみれさんが今も撃たれた時の後遺症で苦しんでいることが室井さんの口から伝えられた。
「家族も苦しんでいる」と。
家族……もしかしてもしかしたらあの後青島と結婚したのかな?!
その辺も青島Ver.で明らかになることを願って。