子どもの"ウソ"を"正直"に
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、子どものウソについて書きます。
❤︎ウソがウソを呼ぶ
人が一つのウソをつくと、
ウソをつき続けるために、
別のウソをつくという悪循環が起きます。
ウソをつくと、
つき続けることになってしまします。
ウソをつくことは、
歪んだ自己防衛です。
自己矛盾を生むことになります。
❤︎ウソをついてはいけない、やがてバレる
絶対にウソをついてはいけない。
と教えましょう。
「親にウソをついても必ずばれる」
「ウソをつくのはやめよう」
と思わせることが大切です。
❤︎ウソはわかる
子どもの様子を見ていれば、
ウソをついているかどうかはだいたいわかります。
ウソが発覚したときには、
やめさせます。
❤︎ウソの告白を評価する
最も大切なことは、
正直にウソを告白したときには、
きちんと評価するということです。
〝人間の正直さを重視する〞ということです。
❤︎「宿題をやった?」
たとえば、
子どもが「宿題をやった」とウソをついて遊びに行ってしまった場合です。
帰宅後に問い詰めたところ、
正直に「宿題をやっていなかった」と告白したとしましょう。
❤︎ウソに焦点をあてると
「どうしてウソをついたの?」
「いつもウソをついてばかりじゃない」
このように、
ウソを認めた瞬間に一方的に叱ると、
子どもは萎縮してしまい、
正直に話そうとする気持ちを失います。
せっかく正直さを見せたのに、
ウソをついたところだけを見て叱り続けると、
ふたたびウソつきに戻るだけです。
❤︎正直に告白したことに焦点をあてると
ウソをついた子どもが、
ウソを正直に告白したのです。
これは、
人としてよりよい方向へ進んだということです。
事の善悪は一旦置いておいて、
まずは"正直になった"というところに焦点を当て、
きちんと評価してあげましょう。
そのうえで、
「本当のことを言ってくれたのは嬉しいけど、ウソをついてはいけないよ」と、
次にウソをつかないように導いてあげましょう。
❤︎思っていることは投影する
思っていることは"投影"するといいます。
これは、
思っていることを、
すべてのことに当てはめて考えてしまうということです。
❤︎自分がダメと思うと
自分自身のことをウソつきでダメだと思うと、
ついつい
"自分はみんなの役に立っていない"
"自分には生きる価値がない"
と思ってしまいます。
そこから、
まわりの人たちが敵に見えて怖く感じるようになっていきます。
このように、
自分が役立っていると思えない限り、
人は周囲の人を敵視する傾向があります。
子どもが対人関係でつまずくのも、
実はここに原因があります。
❤︎貢献していると感じると、正直になれる
他者に貢献していると感じられたとき、
自分に価値があると感じることができます。
他者に貢献することで、
正直な行動ができる、
時にはぶつかることもありますが、
友好な対人関係を結べるようになったきます。
❤︎子どもの貢献をしっかり評価する
ここで重要となるのは、
親子関係の中で子どもの貢献に着目し、
積極的に評価してあげることです。
小さい"貢献"をしっかり評価しましょう。
たとえば、
食事の後の食器の片付けた時、
運動会の騎馬戦で騎馬の"足"として頑張った時……
「みんなのためによくやったね」
と声をかけてあげましょう。
ささいな出来事でも
"自分は役に立っている"
と思うようになります。
❤︎「〜してくれてありがとう」は子どもが自信を持つ瞬間
家庭内では、
お手伝いなどの貢献について
「〜してくれてありがとう」
と感謝の言葉をかける。
この言葉が、
子どもに自信を与え、
自分は価値があるんだと実感します。
❤︎貢献したい気持ちを大切に
料理をしたがったり、
洗濯物をたたんだり、
子どもが大人の真似をしたがるのは
"発達欲求"があるからです。
そんなとき
「かえって汚くなるからやめて」などと言うと、
子どもは否定された気分になります。
貢献したいという意欲は、
喜んで受け入れてあげましょう。
❤︎まとめ。子どもの”ウソ”を”正直”に
ウソは、ウソを呼び、
他人を欺き、自分をも欺くことになります。
親はウソを放置してはいけません。
小さいウソが大きなウソに変わります。
子どもがウソを告白した時は、
子どもがつく"ウソ"に焦点をあてず、
"ウソ"を告白した"正直さ"に焦点をあて、
評価してあげましょう。
そうしていけば、
"ウソ"が"正直"に変わっていきます。
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