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藤原印刷に行ってきた!
わたしは、今、自分で書いた小説『すべてのことばが起こりますように』を、自分で本にして出そうとしている。今まで本を出したことはない。何もかもがあまりに手探り。とはいえ、ネットで調べたり、人に訊いたりして、少しずつカタチになってきている。
先日、本の印刷・製本をお願いしている藤原印刷に行ってきた。これで二回目。前回の打ち合わせの様子はこんな↓ 実に二ヶ月ぶり。丁寧なご対応、ありがとうございます。
この頃、表紙のデザインがかなり見えてきた。このタイミングで本に使用する紙の種類を決めてしまおうというわけだ。前回の訪問ですでに紙の用紙の目処はついている。それを参考に改めて様々な見本帳を見返してみる。無数にある紙の中から気になる紙を探す……。
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決定した。
結果は以下の通りだ。
本文用紙
【フロンティタフ80 B判Y目68kg】
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この紙は、大きく分類して「コミックス紙」という紙で、「ザラザラした手触り・厚め・コシは柔らかい」という特徴がある。何よりザラザラとした手触りが気に入った。本文用紙は手触りを最も重要視して決めた。本文用紙こそが本の中で最も手が触れるところだ。
それに厚さが出るというのもいい。わたしは厚い本が好きなのだ。といっても、192ページだからそこまで厚くはならないが。
しかし聞くところによると、コミックス紙は小説にあまり使われないという。軽くて厚いという利点があるのになぜか? それは経年劣化が激しいからだ。コミックス紙は、日に焼けて変色しやすい。だから小説にはあまり使われない。しかし、わたしたちはこの劣化がいいんじゃないかと思った。劣化なんて悪いことじゃない。時間が経って色や手触りが変化するのは自然なことだ。むしろそれの変化がおもしろい。
というわけで、ちょっと小説にはあまりない用紙になっていると思います。
表紙
【リ・シマメ ウルトラホワイト L版Y目 230kg】
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表紙は、白い厚めの紙にした。今回の本にはカバーをかけない(!)ので、それだけ存在感のある紙にしたい。そこで、この紙を選んだ。紙全体に縞模様のような凹凸がついていて、それが特徴的だという。この凸凹が目に面白い。この歪さがいい。
また、今後の予定を決めた。
何だかんだで、早くてもあと2ヶ月はかかる。
全然出ねえじゃん! という感じだが、じっくりじっくりつくっていくのが本だ。そうではないかな。たいてい焦るとうまくいかない。身体の力を抜いて、泳ぐときのように、生きていきたい。
「きみの住んでいるとこの人たちったら、おなじ一つの庭で、バラの花を五千も作ってるけど、……じぶんたちがなにをほしいのか、わからずにいるんだ」と、王子さまがいいました。
「うん、わからずにいる……」と、ぼくは答えました。
「だけど、さがしているものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ……」
「そうだとも」と、ぼくは答えました。
すると、王子さまが、またつづけていいました。
「だけど、目では、なにも見えないよ。心でさがさないとね」
今回、表紙の絵をデザインをやってくれる人がスケッチブックに鉛筆で描いてくれているので、それを電子データにするためのスキャンをする必要がある。高性能のスキャンは個人では難しい。なので、工程的には、
表紙の絵の完成(今、八割ほど)
↓
藤原印刷にスキャンを依頼
↓
約1週間
↓
スキャンデータを受け取り、表紙のデザインをデータで完成。入稿。
↓
約1週間
↓
表紙のテスト刷り兼束見本(つかみほん)の完成。チェック。
↓
本文組版入稿。いよいよ印刷・製本へ……。
↓
約2〜3週間
↓
完成!
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というわけで、なんだかんだ2ヶ月くらいはかかる。まずは、本の表紙の絵を完成させてスキャンに回すことが、次なる段階だ。それに、わたしは、一作目に入れる短編を完成させる。
なんだかんだやることいっぱいだ!
それに、販売となると、フライヤー制作・ホームページ制作・宣伝動画制作など、まだまだやることがある。
といっても、一つひとつやっていけばいいのだ。ようやく完成が見えてきた。もう少しお待ちください!
誰が待っている?
誰かが待っている。
おれは、何年も小説を書いていて、新人賞に応募して落ちてオシマイとしてきました
— 江藤健太郎 (@EtoKentaro) October 19, 2024
でも最近、「賞をとってない本は出してはならぬ」という「刷り込み」が消え、だから自分で本を作って出すことにしました
12月中に、多分出ます
タイトルは『すべてのことばが起こりますように』#小説 #自分で出す