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プラントベースミートへの誤った消費者のイメージについての懸念

今回は、前回に引き続きGFI※の、LinkedInに投稿されていた記事からの紹介です(海外企業、団体は、LinkedIn経由で情報を公開していることも多いので、常日頃チェックをしていると、色々な情報にアクセスをすることができます)。

※Good Food Institute、略してGFIとは、代替タンパク質に関する非営利シンクタンクおよび組織の国際ネットワークとなります。

なお、今回、記事の翻訳にはChatGPTの助けを借りました。個人的には今のところ、ChatGPTには翻訳の面でかなり助けてもらっている感じです。


The Lancetに発表された超加工食品(UPF)に関する新しい研究が、一部の記事や見出しでその主要な要点を誤って伝えられています。

Implications of food ultra-processing on cardiovascular risk considering plant origin foods: an analysis of the UK Biobank cohort - The Lancet Regional Health – Europe

この研究に参加した人々の食事には、プラントベースミートはほとんど含まれていませんでした。実際、その割合は、彼らの摂取量のわずか0.2%であり、全体の1/100にも満たない割合でした。調査対象となった主なUPFは、包装された焼き菓子、甘いもの、塩辛いスナック、ソフトドリンクなどでした。

Science Media Cultureの専門家たちからの反応は、ニュース報道の問題点や研究の設計に関するいくつかの欠陥を明らかにするのに役立っています。これらの欠陥は、消費者にさらなる混乱を招く可能性があると彼らは述べています。

expert reaction to study looking at ultra-processed plant-based foods and cardiovascular disease risk | Science Media Centre

多くの栄養学および食事療法の専門家が、研究のプレスリリースについて懸念を表明しており、プラントベースミートや乳製品代替品が心血管疾患リスクと関連しているという誤解を与える可能性があると指摘しています。「これは論文が示していることではありません」と、登録栄養士のドゥアン・メラー博士は述べています。

初期の研究では、むしろ動物性肉をプラントベースミートに置き換えることで、心血管の健康にプラスの効果がある可能性が示されています。

Plant-based meat lowers some cardiovascular risk factors compared with red meat, study finds | News Center | Stanford Medicine

参考記事:


すなわち、今回プラントベースミートへの誤った消費者のイメージを与えかねない事態になったのは、論文はあくまでプラントベースの超加工食品(UPF)における心血管疾患リスクとの関連を延べているのに、「プラントベース」の部分だけが独り歩きすることで、「プラントベースミート」までもが、心血管疾患リスクとの関連があるかのように、一部ニュース報道などでミスリードされた、とのことのようです。

科学的な知見を、一般消費者向けにわかりやすく、一方で正確かつニュートラルに報道をする重要性を、今回のニュースから、改めて個人的には感じました。


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