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適応障害と私

数か月前、私は適応障害となりました。

それは突然の出来事でした。

数日間眠ることができない日が続いていた私ですが、「仕事や環境の変化でストレスが溜まっているのだろう」と思い、寝る前にゆっくりお風呂に浸かったり、携帯やテレビは完全にOFFにして癒し系の音楽をかけたり、とリラックスをすることを心がけ、「あ、眠れるようになった、良かった」とほっとしていたのも束の間、眠ることができたのはほんの数日ほどで、その後1ヶ月間不眠の状況が続きました。

そんな長期にわたる不眠の状況ですから、毎朝ベッドから起き上がることがかなり辛かったのですが、もっぱら自分を鼓舞して会社へ向かっていました。帰宅後はもうお風呂からのベッド直行です。家事をする気は全く起きず、夫の食事も用意することが難しく、体が疲れすぎて21時頃にはベッドへ入るのですがやはり眠ることができず翌日を迎えるという最悪のループにはまってしまっていました。

そして、ある日、夜中に体の異常を感じたのです。人生で一度も経験したことのないほどの強い倦怠感を感じました。熱も38度ほどありました。どんな感覚はというと、とにかくだるく、悪寒というと少し違うのですが、インフルエンザにかかってこれから高熱が出てくる時に感じる不快感の強いバージョンのような違和感を覚えたのです。

翌日、かかりつけの内科に行き、コロナの状況下でもありましたから、PCR検査を受けました。結果は陰性。医師も、「まぁ夏風邪だろう」ということで風邪の薬と (眠れていないことを伝えたので) 睡眠導入剤を処方してもらいました。

診察を受けて少し安心はしたのですが、数日間薬を飲んでも治らないのです。非常に強い倦怠感と熱は1週間経っても治らなかったので、再度病院へ行き、薬の種類を変えてもらいました。ただ、また次の1週間も体調は改善することはありませんでした。

そして、恐らくメンタル的な異常なのかなと思い、30年間生きてきて初めて心療内科兼精神科へ行ったのです。

その病院では、最初にカウンセラーの方と20分ほど話をしました。自分自身の生い立ちだとか、現在の状況だとか、何も嫌悪なく話すことができました。その後、医師と話すことになり、適応障害という診断が下されたのです。会社も2ヶ月間は休むよう伝えられました。

その翌日から会社を休むことになりました。虚無感と自分への情けなさでいっぱいでした。

正直なところ、心の病気というものに抵抗がありました。周囲にも心の病になってしまった方がいたり、芸能界でもそのような方がいるという類のニュースを見たりしていましたが、精神面の元気さは気持ちの持ちようであり、メンタルの不調で生活に支障が出る状況というのは、その人が甘えている部分もあるのではないか、と心のどこかでは思ってしまっていたのです。考えが偏っていたことに今となっては恥じています。私自身メンタルは強い方だと思っていたのですが、とんだ勘違いでもあり、それとともに、心の病というのは誰でもなり得るのだと認識しました。

その後、私は会社を辞め、専業主婦となっています。発症してから数か月経っても、ベッドから起きたくとも起きることができない日が週に半分はあり、この状態では仕事へ復帰をすることができないと判断しました。医師とは休職期間をもう数か月延ばすことも相談しましたが、退職という選択をとりました。本当に悩みましたし、やっとの思いで入ることができた会社でしたので苦渋の決断でしたが、今は自分自身のことを一番に考えないといけない時期なのだと、その決断自体には納得はできています。

発症からそろそろ4ヶ月目になります。未だ体調が良い日と悪い日があります。病気になった当初は1,2ヶ月もあれば完治するだろうと思っていたので、この病気は決して軽視してはならなかったのだと改めて感じています。

今後も、体調が良い時にはNoteを更新していきたいと思っていますので、みなさまどうぞ宜しくお願いいたします。




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エトワール
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