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香港に戻るまであと43日 【破産寸前でも幸せ】

*香港に居た時に撮りためた写真を使用。上の食事は、あるお寺で御馳走になった、ベジタリアン・フードだ。手前の一品なんてお肉にしか見えないが、これも大豆で出来た、なんちゃって鴨肉なのだ。お寺を訪問した後、無料で食事を提供してくれるが、皆感謝の気持ちを込めてお布施を渡す。

昨日香港を離れる前の6月末から連絡を取っていなかったハイキング仲間2人からメッセージが届いた。1人はインド人で、菜食主義だ。いつだったか、ハイキング中にベジタリアン・フードで味に深みが出ない事に悩んでいたので、昆布と椎茸で旨味を出すと良いんじゃ無いかと提案してあげた。それからしばらくは、会う度に何処で昆布を買うんだとか椎茸は日本製じゃなくてもいいのかとか色々聞かれて大変だった。

私が香港のトランクルームに荷物を預けて一旦日本に引き上げる事になり、処分するのも勿体無かったので、自分で使おうと思っていた無開封の北海道産日高昆布を彼にプレゼントした。

届いたメッセージには、昆布と椎茸を使って作った野菜たっぷりの麺が写真に写っていた。とても美味しく出来たそうだ。昆布と椎茸を紹介してくれてありがとう、と書いてあった。そして、私が居ないのを皆寂しがっているので早く香港に戻って一緒に又ハイキングする事を待っているとも。

もう1人は、ハイキング・グループのリーダーの1人で香港人だ。私が日本に戻る事を直接伝えていなかったので香港に居ない事を知っていたかどうかわからないが、私から暫く連絡が無い事を心配してメッセージして来た。

先月日本に戻った事、PCR検査は陰性で家族も皆元気で無事である事を伝えた。又、香港に戻って早く一緒にハイキングをしたいが、日本と香港の間を普通に飛行機で行き来出来るようになるのは随分と先の話になると考えている、とメッセージをした。

その後、「パンデミックで世界がひっくり返ってしまったが、keep in touch、連絡を取り合おう」とメッセージが来た。ハイキングを通じて、こうやってわざわざ気にかけてくれる仲間が香港に出来たし、情けないだの親不孝だの酷い邪魔者扱いをしながらも私を家に一時避難させてくれている家族もいる。無職で破産寸前だが、結構幸せじゃないかと思った。

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