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今日のちょい読み読書。『人生の壁』

『人生の壁』 養老猛司、著。新潮新書。92ページから。

夏目漱石は欧米からの圧力が作用して生まれた薩長中心の明治政府に対して思うところがあった。
『吾輩は猫である』の中に、その反発心を潜ませてあるように読めるところがあると、養老さんは言っている。
日本の西洋化が日常の中に入り込んでいると言うのだ。作中に細君が主人に尻を向けるシーンがある。ついこの前まで武家では考えられないことだ。

なるほど、『吾輩は猫である』と言うのは、いろんな社会風刺が入っていると言う風には聞いたことがあるが、そういうことなのかと思い、さすが養老さんは博識だなぁと思いました。
私は昔、同じもの読み、面白さを感じられず確か100ページも行かないで止めている。(笑)
この読書レベルの差は大きい。

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