おじさんの寂しさの扱い方
これまでも書いてますが、独りのおじさんは寂しくなりがちな存在です。
それはそうで、40~50年生きていると、よっぽど幸運でなければ、なんの問題もないような人生を送るのって難しいと思うんです。
結婚生活が上手く行き、それなりに良好な夫婦関係や、そこそこマトモで良好な親族関係、そこそこ以上の家計状況や資産額、子どもがいるとしたら色んな意味で道を踏み外したりしていないか…
私は本来、人生に勝ち組負け組や、成功や失敗って意味付けはしたくないタイプなのですが、現実にはそんな風に考えたくなってしまう様な、様々な不確定要素がたくさんあります。
つまり長く生きれば生きるほど、人生には疲れたり思い悩む要素が増えてくると思うんです。
自らが下した選択やそれに伴う行動も多くなるので、その結果や結論として自らが引き受けることになった責任ってものも背負ってます。
そういうのを多分、業とか言うんでしょうかね。
さらに言うと、業だけではありません。
いわゆるツキに見放される、バッドラックな状態もあり得ます。
ツキに恵まれず、少しばかり人生に疲れ、さらに独りだと、そこはやはり人間、寂しさが出てきてしまいます。
この寂しさの扱い方が結構大事です。
この扱い方を間違えると、さらにいろいろな不具合が出てきます。
ちなみに私は独りって状態が好きなほうなのですが、それでもやはり寂しく感じることが多々あります。
そこで常々考えるのですが、寂しさっていう感情もコントロールが難しいなってことです。
もちろん、人間って負の感情ほどコントロールするのが難しいものですが、寂しさってのもやはり例外ではないですね。
その寂しさですが、そこはかとない寂しさに覆われてしまったとき、やはり他者に頼ったりすがったりしてしまうことは多いんじゃないでしょうか。
ついついLINEしてしまったり、電話してしまったりね。
私なんかは昔、しょっちゅう友人と飲みに行ったり、遊びに行ったり、特に用事もないのにご飯を食べたり、そんな状態でしたね。
その時はそんな風に思ってなかったのですが、寂しかったのだと思います。
なぜって、今はこんなに独りが居心地いいんですからね。
ただ、若いときは理由が寂しかろうがなんだろうが、しょっちゅう友達とワイワイって生活も良いと思うんです。
実際楽しいですしね。
しかしこれがミドルエイジ(中年)となるとどうでしょうか・・・
寂しがりのおじさんって、やっぱりイタいですよね。
会社だとやたら若手にすり寄るっていうか、必要以上に飲みに誘ったり、女子社員にやたらなれなれしくしたりね。
しかしですね、なぜかおじさんって寂しがりやなんですよね・・・
前に高齢者のクレームの話を書きました。あくまで主観ですが、なんやかんやとクレーム言ってくるのは大半が中高年の男性です。
結局のところ、会社を定年とかになり、役割がなくなりヒマで寂しくてどうしようもなくなり、他者に当たる、みたいな。
ただの迷惑でしかありませんが。
つまり、寂しさとうまく付き合わないと、自分で気づかないうちに方々に迷惑をかけてしまう可能性が高いということです。
それを防ぐために私がしていることは、とにかく何もしないということです。
なんか人恋しい・・・誰かに連絡したい・・・、誰か飲みに誘おうかな・・・みたいな誘惑はすべてシャットアウト!
こういう時は、絶対にLINEとかはしません。
気を紛らわそうなどとジタバタせずに、普通に家で独りで過ごすんです。
そうすると不思議なことに段々と気分が持ち直してきます。寂しさを含む、いろんな感情の波って結構一時的なものが多いように思います。
その感情が過ぎ去るのを待つのが最も効果的だと思うのです。
多分最もよろしくないのがLINEとかに頼ること。
こういう時のSNSは多分キリがないでしょう。
おじさんはどんなに寂しくなっても、とにかく我慢我慢でその感情が過ぎ去るまで耐えましょう!
そうしているうちに自分の感情傾向がつかめてくるはずです。