竜宮城と七夕さま
おはようございます。
冬の晴れの日はとても気持ちが良いですね。
冷たい空気を肺いっぱいに深呼吸すると、体全体が澄んでいく感覚があり、心地が良いです。
今日の本は「竜宮城と七夕さま 浅田次郎」です。
これは浅田次郎先生のエッセイ本。今回も、笑いあり、考えさせられる部分もあり、歴史の学びあり、心を耕されながら読みました。
私は10代の頃から浅田次郎先生の、特にエッセイが好きで、ほぼ全部読んでいます。
・勇気凛々シリーズ(計4冊)
・アイムファイン
・君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい
・ひとは情熱がなければ生きていけない
・パリわずらい江戸わずらい
・つばさよつばさ(機内誌)
・ま、いっか。
などなど。
特に勇気凛々シリーズは、何回も読んで癒されたり励まされたりしました。
大学受験を控えた浪人中に読み出し、まだ作家デビューする前や駆け出し作家だった頃の、自衛隊やアパレルの話、給与は高く時間もあるけどリスクがつく仕事の話、たくさんの動物と暮らしている話、奥さん娘さんとのやり取りの話、時事問題に対する浅田先生の思考など、愛読していました。
浅田先生のデビューまでの、毎日数時間名著の書き写しをしていたこと、リスキーな仕事でのサバイバル、銭湯での話など、読んでいて色々大変なことがあるけれど、それが人生だし、日常を生きていくことで道は繋がっていく、ということを教えられました。
10代って自分の将来はイメージしづらいし、世の中知らないことの方が多すぎて、どう考えたら良いかも分からなかったのですが、浅田先生の見方を参考に、思考や情報を深められました。今、先が見えていなくても、続けていることで道が開ける、ということも感じました。
浅田先生の文体はユーモアに溢れ、また漢字や表現の仕方も豊かで、面白く学ばせていただきました。以下はその一部です。
・邂逅 かいこう
・刺客 しきゃく
・錦繍に染まる きんしゅう
・今生の別れ こんじょう
エッセイを読むと、その作家さんと直接話をできている感覚になって、嬉しいのです。同じ考えや感覚があると、そうそう!と本当に嬉しくなって。
あと、この頭でっかちになりやすい社会で、エッセイという、感情や心、思いなどにも触れ、心がほぐされます。
ぜひ読んでみてください。