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森からクリスマスを持って帰ろう。~後編~

森に行ってクリスマスツリー🎄を持ってこよう!

なんて意気込んで出発した前編でしたが、ボクたちが行った森には枝がふっさふさになっている木がなくて、コレだっ!!と言えるツリーを見つけられませんでした。

時間に余裕をもって行かなかったため、日も暮れだし(15時半ですガ) 、次の森に移動する時間もなかったので出直すことにしたのでした。

ちなみにこうして森までわざわざ足を運んでツリーを持ってくる!というのは少数派でして、大体の人は町中のツリーのマーケットやDIYストアからクリスマスツリーを買ってきます。

大体12月に1週目あたりにオープンします

大きめのスーパーの駐車場スペースに現れます。

こうして並んでいる木のなかから自分たちの好みの木を選び、店員さんに伝えると、写真の真ん中の方にある銀色の筒のようなものを通し、ネットをかぶせて小さくしてくれます。

料金はこんな感じ

ボクたちが森で見た木とは似ても似つかない完璧にちかい形のツリーたちがずらーーっと並んでますね。

そもそもお店やこういったツリー🎄のマーケットで売っている生木たちってそれ専用に育てられ、剪定したり微調節をした上でなおかつ形の良いものを選んで店先に出してるんですよね。

心のどこかでは、職人が雪一面の森に入ってよさそうな木を探して歩き回り、切った木を肩に数本担いでトラックの荷台に乗せ、町まで運んできているような心温まるCMのイメージがあったのですが・・・w

だから自然に生えてて、尚且つ「切ってもよい木」の条件に合う木がお店のもの並みにキレイな形をしている。ということは、もしかしたら難しいんじゃないかな?という思考もよぎりました。

となれば、とにかくツリーがたっくさん集まっている森を攻めなくてはならない!

ということで2度目は初回よりも大き目の森を選びました。

前回の記事では持参した道具を書いてなかったので持っていった物を紹介します。(この情報、ダレの役に立つん?)

✅ 雪かき用シャベル
✅ テープメジャー 
✅ 手ノコ
✅ 大きめのゴミ袋(150L~)
✅ 魔法瓶にお茶

これらを車のトランクに詰め込んだら、さぁ出発!

今回も家から車で10分ほどの森です。

エストニアではどの地点からでも15分も運転すれば森にぶち当たる。と言うくらい森に囲まれてます。

本当にならサデ(次女)も一緒に来るハズだったんですが、オオカミが怖いと言い出し、ヨメとお留守番を強く希望したので無理強いはしませんでした。


森へ入る道はそこそこ凸凹で、あんまり深くはいけなかったけど、視界にはたくさんのクリスマスツリーがあるので車を停めて徒歩で進む。

ファミリーカーで行くには自信がなさすぎる。

トランクからは手ノコだけ取り出し、森の奥の方へと歩き始めます。


あたしについてきて!と自信満々にツリーへと導いてくれている娘氏。


予想通りと言ってはなんだけど、通り過ぎる木全てを持って帰ろうとするメイ。


娘 ・おとーさーん!これはぁ!??
ボク・うーん、ちょっとイマイチかな?


娘 ・おとーさーん!これはぁ!??
ボク・うーん、これは多分とっちゃあいけないやつだと思う。。


こんなやり取りをあと数回繰り返した後、


娘 ・おとーさーん!これはぁ!??



あれ、7分で見つかった。w

案外あっけなかった。

前回は30分ほど歩き回っても候補になるような木さえなかったのに。。

時間に余裕もってくるとこうなんだよなー。

まだまだ時間はあったので、念のためにこれをキープにして、他にもっといいものはないか?ともうしばらく探索を続けました。

他の木もさらにいくつか見ましたが、第一候補が一番よかったので、再びあの木のところに戻ってきました。

道路のすぐ近くに生えていたので、条件的にもピッタリ。さっそくノコで切ることに。

頑張ってノコを引こうとしてる図

地面に置いてるモノであればそこそこノコを使える娘ですが、横向きに切るのはやはりムズカシイようで苦戦。一緒にやるのも難しいので、ボクが担当になりました。


切ったあとの木は1.7mほど。もともとは2mくらいの木だった。

金額は木の高さによって決まっていて👇の様になっている。

アプリの支払い画面


アプリを通し深い森の中で支払いができるのもエストニアらしいですね。

自分の木の大きさにあった番号に電話をすれば「支払いを受け付けました」という児童のメッセージがくるので、決済はそこで完了。はやっ

この金額は携帯の通話費の一部としてその月の料金に足されます。

あとで気づいたんですが、本来は「木を切る前」に支払いを済ませなければいけないのですが、すっかり順番を間違えてしまいました!💦RMKさん、ごめんなさい。

さぁあとはこの木を車に詰め込んで持って帰るだけ!

入るよね?これ・・・


ここでゴミ袋が役に立ちます。

そこに幹の大きさの穴をあけ、下からすっぽり入れれば広がった枝もうまいこと縮まり、かなりコンパクトになります。

完成図を写真に収めたと思ったんですがきちんと保存されてなかったようで、写真で見せられないのが残念。

車にツリーを詰め込むと車の中はトウヒの香りで一杯になりとてもクリスマスらしい気分になりました。

さて、一度家に持ち帰ればあとはツリーにデコレーションを施します。

去年も子どもが主体になって飾りつけをやってくれたんですが、今年はほぼ全て自分たちでやってくれました。

それでは娘たちによる飾りつけの様子、ご覧ください。(ボリューム注意)


どうでしょう?キレイなクリスマスツリーの出来上がりです!

この森からクリスマスツリーを持ってくるシステムちょっと運しだいなとこはあるけど、子どもたちや友達とするアクティビティとしてはもってこいだし金額面でもお店で買うよりずっと安いのでとってもいい企画だなーっと思いました。✨ (時給換算しちゃダメですよ!w)

後日このツリーをとってくる様子をインスタでシェアしたら現地の友達から、

「なんだー、ツリーいるんだったらうちの森から好きなの取っていけばよかったのにー、もちろん無料でね!」

とメッセージをもらった。 こちらではヘクタール単位で森を所有している人も珍しくないのでこれもまたエストニアあるあるか。。w 来年はお言葉に甘えて「友達の所有する森からツリーをもってこよう!」にすることとします。w


欧州米ではクリスマスは家族の時間で、エストニアでもみんな実家に帰ったりして日本の正月のような雰囲気です。我が家も2年前までは義母を訪れていたのですが、義母はそんなにクリスマスは好きでないようなので、ボクたちは我が家で過ごすことにしたのでした。


✅ ツリー
✅ 電飾
✅ 大量のみかん
✅ ジンジャービスケット

よし。クリスマスの準備万端です。


それではみなさんも素敵なクリスマスをお過ごしください!


電飾はボクが手伝いました。

Häid Jõule!


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