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森からクリスマスを持って帰ろう。~前編~

森にクリスマスツリーを探しに行ったことありますか? 


12月ももう半ば。エストニアはクリスマスムード一色でラジオをつければお馴染みの歌が聞こえてくるようになりました。

家々の窓や外壁は電飾で彩られ、暗い暗い冬を忘れさせてくれるようなキレイな景色が心の方も明るくしてくれます。😊

12月の2週目には我が家も装飾を始めるのですが、今年は肝心のクリスマスツリーは森から調達してくることにしました。

と言うのも、エストニアでは国が管理してる森からアプリを使ってクリスマスツリー🎄を自分達で取ってくる。というシステムがあるんです! これまで10年近く住んでいたのに全然知らなかったこのシステム。

たまたまツイッターでフォローしている方がつぶやいていたのを見て知ったのですが、そんな楽しそうなことやらないわけないじゃないですかっ!と即、決行することにしました。

森は事ある毎によく訪れていたので、「あ、そういえばあそこの森にもクリスマスツリー、たくさんあったなー。」とすぐに行く場所も決まりました。

このシステム大まかな概要はこうなってます。👇

  • RMKという国営の森林管理団体のアプリをダウンロード。

  • アプリ(というかほぼマップ)で国が所有していて尚且つ木を切ってもよい森の位置を確認する。

  • 地図を頼りに森に行き、着いたらツリーを探す。

  • 切ってもよいツリーは電線の下や、道の端に位置し、木がしっかり成長できないとこに生えてるものが対象になる。

  • 条件に合った好きな木が見つかったらノコギリなり斧などを使い切り倒す。

  • 木の高さによって値段が決まっているので木の長さを測り、それに従った金額をアプリを通して支払う。

  • 車に詰め込んでお家へGOー!

といった感じです。

このプロジェクトの目的は、邪魔になってしまいいずれは切って捨てられる木たちを店頭価格の半額くらいの値段で売り、買い手も得をし、売り手も得をするというウィンウィンな仕組みになってます。

欧州ではこれまでツリーといえば生木が基本でした。ただ近年、2,3週間の為に大量のクリスマスツリー(トウヒ・モミの木)が伐採され、そして使用後には捨てられるだけ。というサイクルがサスティナブルではない!と疑問を持つ人が増え、生木の人気は少しずつではありますが、減少してきていました。

最近では植木バージョンも人気がでているようで、鉢に入った木を購入し、シーズンが終われば植え替えたり、業者に引き取ってもらったりできるようですが、これまたなかなか至難な挑戦のようにも思えます。植え替えって結構大変だし、植物に負担もかかるので手を間違えると枯らしかねません。実際、多くの植木バージョンのツリーは理想までたどり着けずに捨てられてしまうものが多いのでは?と想像しています。

なので、このエストニアがやっている取り組みはとてもいいな。と思ったのでした。

エストニアは「国土の半分が森」というくらい森に囲まれた国です。エストニア人はベリーピッキングやキノコ狩り、白樺樹液採取、狩猟、ハイキング・トレッキング、キャンプなどなど、ことあるごとに森へ行きます。

ボクもこれまでにいくつかの森に関わる記事👆を書いてました。

それくらい現地に住む人にとって森は近い存在であり、なくてはならないものなのです。


さて、前置きはこれくらいにして実際にツリーを探しに森に行ってみましょう!

行く場所はわかっているのですが、念のためにアプリを開いてみることに。

👆の濃い緑の所が国が所有している森で、このエリアからなら木をとってきていいことになってます。

また青い線は電線を示し、電線下にある木を見つけやすくしてくれます。

行こうとしていた森も、許可されている地域ということが確認できたので、さっそく森へ向かいます!

白銀の雪道。一応車が通った後はあるのでちょっと安心。

この日はマイナス12度くらいで外はピりっとした寒さ。森の道はもともと凸凹が多く、整備もそこまできちんとされてない(ほとんどがダートロード)ので、雪の具合をみながらゆっくり運転します。

アタシがやるっ!と駐車スペースの雪かきを進んでやってくれるメイ(長女)。

車を駐車したらノコギリを手にもっていざっ!


たしかこの辺に・・・・っと歩いてすぐの所にツリーが!雪をかぶってしっかり枝が見えないので、雪を振り落としてみると・・・


あれ?なんかイマイチだな・・・


次行ってみよう。


今度はこっちを見てみよう。(再び木をゆすって雪を落とす)


うーーーーーん。。。なんかバランスが悪い。。。


これはどうだろ??


・・・・・・・


あれ?もしかしてキレイやつなくね??


すこし周辺を歩いて回ったのですが、どれも似たり寄ったりでお世辞にもキレイと言える形のものがない。。。


オンラインショップのものを引っ張ってきた

👆みたいなのどこ!?


まぁ、よくよく考えると、育つのに適さない場所にたまたま生えてて尚且つ形も大きさもちょうどよい。ってのを探すのは思ってたよりも難しいのかもしれない!

「30分くらいですぐに見つかるだろう」

と、完全に高をくくっていたボクは1時間もあれば十分と思い込み、日の暮れる少し前に家をでたのだった。

メイもツリーをノコでギーコギコする気マンマンだったのにそれができずでちょっとご機嫌もナナメになってきた。。

うーん、どうしよ。。。

この辺だいたい見たけど、どれもイマイチだったからなー。もうすぐ暗くなすし、これ以上探し回るのもあれだな。。

よし。また出直してこよう。

潔くあきらめ、再挑戦することにしました。

帰り道、失敗したボクを慰めるかのようにエストニアカラーが見渡す限りに広がっていてとてもキレイでした。

この時期は頻繁にエストニアの国旗を拝むことになります。w

次回はもっと時間に余裕もってでます!

~果たして理想のクリスマスツリーを見つけることができるのか!? 

後編へ続く!~


見出し画像は、数年前のニュースから引っ張ってきました。
https://news.err.ee/114536/rmk-christmas-tree-hunt-is-on

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たろう@エストニア暮らし
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