#20 -ダイヤモンドダストを喰らいながら生きていきます。
ファミコン、スーファミと共に小学時代を育ったボクは色んな知識・言葉をゲームから学んだ。特に横文字(英語)のボキャブラリーが増えたのはゲームのおかげと言っても過言ではない。
ミスリルソード/Mythril Sword (架空の武器の名前)
エリクサー / Elixir(架空上の秘薬)
ゴーレム/Golem (架空上の生き物・泥人形)
ケルベロス/ Cerberus (神話に登場する犬の怪物)
とあげればキリがないほど出てくる単語(役に立つか?)たち。
J・R・R・トールキンやテリー・プラチェットなどのファンタジーNovelを英語で読むときには役に立ちそうだ。
そんな日頃使わないゲーム単語だったが、エストニアに来てからあるひとつの言葉はよく使うようになった。
ダイヤモンドダスト
日本語では細氷(さいひょう)というらしく、大気中の水蒸気(気体)が水(液体)のステージを飛び越して氷晶(個体)になる現象で、気温がマイナス10度以下くらいになってくるとみられます。
ちいさなちいさな氷晶は太陽の光りを反射させキラキラと舞うのでとてもキレイです。
量は多くないですが、チラキラしてるやつがそうです。肉眼ではもうちょっと見えてるんですけどね。
FFの世界ではダイヤモンドダストは攻撃魔法として使われていましたが、まさかそんなシヴァの攻撃を喰らいながら日々生活をすることになるとは、ギルガメに悪戦苦闘していた当時のボクには知る由もなかったのです。
しかしダイヤモンドダストが舞おうが、お父さんはぬくぬくソファーでくつろいでいようが娘たちには一切関係ありません。
少しも寒くないわ!
と湖にある遊具場で遊ぶと言ってききません。
ボクが二人を連れて遊びにいくことになったのですが、着替えから外に出るまでの工程で、サデがご機嫌ナナメになりメイだけを連れていくことに。
遊具場に着くと、あんまり人はいなかった。(まぁそりゃそうか・・)
でもスキーで湖の周りをまわっている人は多く、いつか書いたように、スケートをしている人もそこそこいた。
湖の向う岸にある森へいこう!
とメイと二人で湖を渡ってみる。
が、途中で、
だっこー
とねだり出したので、遠くまではいかず遊具場へ引き戻すことに。
ちょうど立ち止まった所が湖の真ん中近くです。丘に沿ってずらーっと並んでいる家々の所に、我が家もあります。やっぱり日本の規模からしたら「田舎町」のサイズですよね??
遊具場に戻ると、タイミングよくヨメとサデがお昼を持ってきてくれたので、また極寒の中でピクニックをすることに。
サデのご機嫌もどうやら戻ったよう。
サンドイッチを食べた後は雪の中、滑り台やターザンロープで遊び惚ける娘たち。たしかにちっとも寒そうじゃありません。
が、
寒がりのヨメが寒い寒いとお決まりの呪文を唱えだしたので、
この機を逃してはっ!
と、子どもたちにお家へ帰ることを伝え、それに対してのブーイングを無視しながらもソリに乗せ、ダイヤモンドダストを顔面に喰らいながらソリをひっぱり家路についた日曜日でした。
さぁ、今週もがんばろう。
書くことを仕事にするための励みになります。