#34 -次女がおやすみのハグを放してくれなくなったわけ
最近、サデ(次女)がおやすみをする時のハグを放してくれなくなった。
以前、年子を平等に育てるのってむずかしいよねっ!
という記事を書いたけど、また最近そんな場面に直面する機会が増えてきました。(あれ、デジャヴ?)
ちょっと前まで割とスムーズに行っていた寝かしつけ。
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娘2人は自分たちの部屋の2段ベッドで寝ている。
上はメイで、下はサデ。
寝かしつけの絵本を読んだあとは消灯してナイトランプに切り替える。
寝かし唄を歌った後はオヤスミのハグをし、部屋のドアは完全に閉めず、ドアの横に座って(部屋の外)子どもたちの小さな寝息が聞こえてくるまで待つ。
もちろん、ぐーすかピーすかの寝息が聞こえてくるまでには、
おしっこぉ・・・
お水のむのぉーー・・・
お腹すいたー。。。
と、何かといちゃもんをつけては部屋の外に出てくる子をベットに戻しては、再び出てきて・・・を何度か繰り返すのは多分他の家庭でもお決まりの光景だと思う。
そんなこんなで、もうこれが最後だからね。という意を込めてあげる特大のハグをした後は、大体すべてが上手くいっていた。
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ただ、最近サデはこの最後のハグをした手を放してくれなくなった。ボクの首の後ろでぎゅっと握られたままの小さな小さな手。
腰をあげようとしてもグイぃっ!と引き戻される。
こんな小さな体のどこにこんな力があるのだろう?と不思議に思うくらいに強く、がっしりと握られている。
そして追い打ちかけるように、
いっちゃやだ。
まだ寝たくないの。
と小さなか細い声で言うのです。
ハグをしているとサデの鼓動が聞こえる。相変わらず、小動物のように小刻みに打たれる鼓動だ。
サデは幼稚園に通い始めた時から常にメイと同じスケジュールで生活していた。やはり歳の違いを考えると、どうしてもサデが無理をしてしまっていることになる。
こちらのシステムでは兄姉がすでに幼稚園に通っている場合は、同じ幼稚園の空スポットを優先してもらえるようになっていて、サデはそのおかげと言ってはなんだが、2歳から幼稚園へ通い始めたのだった。(エストニアでは2歳から幼稚園へ通えます)
また園に通い始めた時期はちょうどヨメの仕事復帰の為に、家での役割をチェンジした時期でもあって、今まであったママとの時間が減り、さぞストレスがたまったことだろう。
今までしなかったオネショも3日に1回はするようになってしまった。
原因のわからないサデは多少そのことがフラストレーションになってしまい、原因の分かっている親としては本当に申し訳ない気持ちで一杯だった。
ただその分、一緒にいる時間はとことん愛情を注いであげようと意識した。
オネショは1ヵ月後には週一くらいの頻度まで減り、3ヵ月後にはほぼしなくなった。
タイムラインを現在に戻す
もうサデは4歳になろうとしている。幼稚園歴も2年近くになる。これまでは幼稚園に行きたくない。と駄々をこねることも少なかったので、十分よくやってくれた方だと思っている。
そんな優等生な娘にボクは甘えてしまったんだろう。態度に出してなかっただけで、実はちょっとずつ無理をしていたんだろう。そして今はそんな小さな無理が積み重なって、ちょっとしたSOSサインを出してる時なんだ。と思った。
ボクの首のうしろは未だに両手でガッチリロックされている。。
そんな小さな手を払いのける気にはなれなくなった。。
ボクは膝を床につけ、テトリスのブロックの様な体制のままでサデの鼓動を聞き続けた。
少しずつだけど、鼓動がゆっくりになってくる。。
呼吸も、ゆっくりと、より深く、、、
・・・・・・
目を開く。
腰が痛い
時計を見る。
深夜2時
・・・・・
娘 /2521勝 VS 父/ 3勝
サデの愛らしい寝顔がこう言ってる。
ちょろいぜ。
と。