誰かに言える「好き」と自分のためだけの「好き」がある。
誰かに「好きなもの」や
「好きなこと」って何ですか？と聞かれると
ちょっと身構えてしまう私がいます。
例えば、映画。
私は、家事をしながらAmazonプライムで
映画を観るのが結構、好き。
料理の気分を上げたいときは
『リトルフォレスト』を見たり…とか。
明日を楽にするための
野菜の下ごしらえのモチベーションを
アップさせてくれます。
でもこんな感じなので、いざ人に聞かれた時に
「映画が好きです」と答えられるかって言うと
ちょっとためらってしまいます。
何かの片手間で映画を観るのは好きだけど
色んな映画を知っているわけではないし
ものすごく本数を観ているわけでもない。
作品分析をするほどでもない。
海外の俳優を作品ごとにあげることもできないし。
だから自己紹介とかで
「映画が好きです」って言ったことはなくって。
「映画好きです」って言ったら
「どんな映画が好きですか？」って
多分、聞かれてしまうから。
片手間にしか観てない私は
あんまり答えられないと思うし
がっかりされるのが怖いし
恥ずかしいなと思ってしまうから。
あとは料理も。
元気な時は、手間のかかる
お野菜たっぷりめな料理もするけれど
疲れちゃった時は、すぐに閉店宣言。
お味噌汁とごはんは炊くけど
お惣菜を並べて、ほっとすることもあります。
でも、そんな私でも
雑誌やYouTube動画を見ながら
簡単でも新しい料理を作ったりするのは好きだし
ちょっと工夫して、試行錯誤しながら
自分なりのおいしさを追究するのも好き。
だから気ままな感じで料理は好きだけど
毎日、手間暇かけた料理をするほどでもなく
誰かに見せたくなるような料理を
日々精進して作っているかといえば
そうでもないから
だから、人に「料理好きです」とまでは言えないかなって
つい自粛してしまう私がいます。
それからそれから。
今日のガーデニング。
来年の春に向けて、球根を植えたり
ちょこっと寄せ植えをしてみたり。
母親譲りの本当に自己流なもの。
近所のお散歩で見かけたかわいい寄せ植えを見て
お花屋さんでキュンとなったお花たちを
買い集めてきては寄せ植え作り。
これまた、誰かに見せられる自信作というほどでもなく。
でも、土いじりをしている時間は
本当にあっという間に過ぎるし
芽が出てくるのを、じっと見守る冬も好き。
そして縁あって我が家に来てくれた花たちが
きれいな花を咲かせるようにと
せっせとお世話してしまうし
精一杯生きている草花を見ると
こちらも元気がもらえるから
お庭仕事も好きだなぁとじんわり思います。
決して人に見せるほどのお庭を
作れるほどではないけれど。
☆
こうして改めて考えてみると
私って結構、好きなものあるのかなということ。
例えばそれは
自己紹介とかで、誰かに胸を張って
「好きです」って言えないかもしれないけれど
自分にとっての
自分だけの「好き」はちゃんとあるのかなと
思います。
そしてそういうものが
私の日常を少し豊かにしてくれていたりします。
誰かに見せるものじゃなくても
誰かに言えるようなものじゃなくても
私の生活を少しだけ楽しくしたり
ワクワクさせたりしてくれるもの。
知識とか経験とかなくても
自分なりに楽しんでいること。
本当はこんなふうに
自分のためだけの
でも、ちゃんと自分の源からわきあがってくる
「好き」をとりこぼさないでいることも
これからの私が
より豊かに生きられるようになるために必要な「好き」なんだと思います。
☆
「好きなものがわからない」
「好きなことがわからない」
誰かに「好きっていうのを躊躇ってしまう」時というのは
ついつい「好きなもの」「好きなこと」って
それはちゃんと人に言うだけの資格があるのか
人よりも知識とか経験があるものなのか
仕事につながっている「好き」なのか
こんなふうに「好き」を定義して
「好き」というだけの資格があるかどうかを
自分がジャッジしてしまうから
自分の「好き」に
自信をもてなくなってしまっているだけ
なのかもしれないなと思います。
でも誰かに胸を張って
好きって言えなくっても
ちゃんと、自分の源と繋がっている
自分のためだけの好きがきっとある。
ついつい見てしまう番組とか
本屋で真っ先に向かうコーナーとか。
そんなところに
自分の源と繋がっている好きのヒントが
隠されているのかなと思います。
☆
「すごく」好きであろうが
「少し」好きであろうがこだわらず
色んな「好き」が
私を豊かにしてくれています。
だから「こんなことやって意味あるのかな」とか「何かにつながるのかな」とか
あまり気にせず、気楽な気持ちで
これからも色々とやってみたいなと思います。
今日のガーデニングも
とても素敵で楽しい時間だったから＾＾
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？