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【MEBIUS WORLD】「場所」を変えると、「時間」も変わる。

【MEBIUS WORLD】
僕は、本と人との出逢いから、メビウスの全てを学んだ。
自分の気持ちが高まる物語(HI-story)、
それを人は歴史と呼ぶ(history)。

◎「場所」と「時間」

『時間はどの場所でも一定である』は、科学的な見解だけど、
場所を変えると、時間が変わる。

心臓が1回ドキンと打つ時間を心周期と呼びますが、ヒトの場合はおよそ1秒です。ところが、ハツカネズミなどは、ものすごく速くて1分間に600回から700回です。1回のドキンに0.1秒しかかかりません。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかるんです。

「ゾウの時間 ネズミの時間」(本川達雄)


『ゾウの時間 ネズミの時間』という本には、ゾウは80年の寿命で、ネズミは、1ヶ月の寿命でも、生涯を感じる時間感覚は一緒だという話が紹介されている。

時間は大きく違っても、ゾウとネズミの死ぬまでの総脈拍数は、同じなのだという。

同じ年齢なのに、老けている人、若い人の差が生まれてくるのも、もしかしたら、この原理が関係しているのかもしれない。

以前、僕は湘南の稲村ガ崎に住んでいたことがあって、間違いなく、そこに流れている時間は、普通よりも、違っていると感じた。

例えていうなら、多分、都心だと、1日24時間という時間のスピードが標準100だとすると、稲村ガ崎は、80くらいという感じ。鎌倉から江ノ電に乗り換えるのだが、あの江ノ電が時間変換マシーンのようで、乗った途端に、急に時間のスピードが変わるのが分かる。

小さな島に行くと、この感覚は、よく味わうことが出来て、
時計も外し、テレビもケータイもスイッチをオフにしておけば、
「東京だと、もう3時間くらい経ったよな」と思って、確認してみても、「まだ、1時間しか経っていない!!」なんてことがある。

1日が26時間くらいあるような感じで、伊豆の式根島に行ったときは、本当にこんな感覚を味わった。

時間を標準一定にしてしまう、最大のマシーンは、テレビと時計だと思う。

時計は、すべての場所の時間は一定であるという考え方を基にして作られているから、どんな場所にいても、1時間は1時間ということになってしまう。テレビは、どんな場所にいても、見ている人を全員同じ時間感覚に巻き込んでしまうメディアだから、テレビをつけてしまうと、そこに流れている時間はすべて標準になってしまう。

自分の普段よくいる「場所の位置」を変えると、
自分の内なる「体内時間」にも影響が生まれる。

どこで、どんな時間感覚で過ごすかで、外側の見える年齢は一緒でも、内側の感じる年齢はどんどん違ってくるという気がする。

■『ゾウの時間 ネズミの時間』本川達雄著


【エッセンシャル出版社・価値創造部】
エッセンシャル出版社の公式部活「価値創造部」。
自分を、人生を、世界を、学び遊びながら探求し、
「次代の物差し」という価値を創造していくプロジェクト集団です。

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