【リアルビジネスファンタジー】『エッセンシャルマネージャー』VOL.7「最低限の礼儀」〜VOL.9「朝礼と会長の佇まい」
【リアルビジネスファンタジー】
「エッセンシャルマネージャー〜賢者カンジーに尋ねよ〜」
園田ばく著/大久保寛司監修
経営の本質って、何だろう?いい会社の本質って、何だろう?これからの未来に悩む企業の経営者が、偶然、出逢った仙人のような賢者「カンジー」に連れられ、訪れた先の「天国に一番 ちかい会社」で驚きの体験をした後、自分のあり方を見つめ直し、企業を立て直していくリアルビジネスファンタジー。
【著者】
園田ばく
作家。「あり方研究室」主席研究員。企業の取締役として、「一般社団法人100年続く美しい会社プロジェクト」理事の顔も持つ。
【監修】
大久保寛司
「人と経営研究所」所長。「あり方研究室」室長。多くの経営者から師と仰がれ、延べ10万人以上の行動を変容させてきた伝説のマスター。著書に「あり方で生きる」など多数。
【実験的コミュニティ小説】
「エッセンシャルマネージャー」は、
オンラインコミュニティから生まれる「コミュニティ小説」の実験プロジェクトです。コミュニティ内で生まれるエピソードや対話が、小説内に、オンタイムで組み込まれていきます。
〜どんな展開になっていくのか、まだ誰にもわからない。
それはコミュニティ内の化学反応と、リアルとファンタジーが融合した先に見えてくる。令和の時代の「みんなで作る小説」=「エッセンシャルマネージャー」〜
collaborated with オンラインラボ「あり方研究室」
オンラインラボでは、こちらの小説がいち早く会員限定で、無料でお読みいただけます。
詳しくはこちらからどうぞ↓
https://arikata-lab.jimdosite.com/
これまでの「エッセンシャルマネージャー」はこちらから↓
【VOL.7/VOL.8/VOL.9 あらすじ紹介】
VOL.7
「最低限の礼儀」
「だから、近藤さんは、わたしに絵を描く覚悟を決めさせてくれた、わたしの作品とわたしの命の恩人なんです」イラストレーター田中律子から明かされた「命の恩人」という言葉の意味に、胸が熱くなる近藤。
〜突然の名指しに、何を言われたのか俄かには反応できなかった。
命の恩人?!
なんのことだ。
アーティストという人種はいつも、わたしの思考の斜め上を行く。
息を整えながら冷静を装ってわたしは答えた。
「あらためまして。ガルスピードの人事総務部長兼取締役の近藤優人(こんどうゆうと)と申します。ゆうとは、恥ずかしながら優しい人と書きますが、なかなか名前通りにいきません。今回は青島社長のご紹介によって、参加しました。個人的な目的は会社の離職率を下げるにはどうしたらいいかのヒントを見つけることです。よろしくお願いいたします」〜
以下、本文につづく。
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VOL.8
「感じる掃除」
「感じるために、掃除を?!自分の時間を使って、やらされているわけでもなく?なんなんだ。ここは」イイナ食品の掃除を見学した近藤は、「勤務」の概念を覆す考え方に驚愕する。
〜「本当にいつか伝えたかったので、一人で、話してしまってごめんなさい。でも伝えられてよかったです」
「いや、こちらこそ申し訳なかった。謝るよ」
そう素直に伝えると、田中律子は、パッと明るい顔になった。そんな彼女とは対象的に、わたしは歩きながら自分の中へと入っていた。わたしは、いつから青臭いことを言うのを控えるようになったのだろうか。人事部長になったあたりか。会社が上場し始めたときか。
どの時期も忙しかったが、違う気がする。人との距離感が、昔より離れた自覚はある。
それはいつからなのか?いかんいかん。今は青島からの指示を実行するときなのだ。〜
以下、本文につづく。
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VOL.9
「朝礼と会長の佇まい」
イイナ食品の朝礼に参加する塚原会長の表情と佇まいに、衝撃を受ける近藤。「ここに入って来た時から気がついていたでしょ?おそらくここにある木々は塚原会長が植えたものよ。だって、相思相愛が見えるもの。木にも好きとか、喜びという感情があること知ってた?」当然のように微笑む田中律子。
〜社内の庭園の掃除風景をひと通り見学し終わると、矢部さんが小走りに建物の前に移動した。
「あ、そろそろ朝礼が始まります。雨の場合は中で行うこともありますが、基本的には本社の前で、みんなで集まって行います」
気がつくと、遠くの方からは小走りに、あっという間に四方八方から人が集まってくる。これだけの人間がどこにいたのかと正直戸惑った。
「あ、塚原会長おはようございます」
ふと後ろを振り返ると、オレンジ色のジャンパーを着た人物がいた。
会長?イイナ食品を立ち上げたあの塚原会長が朝の朝礼に!?〜
以下、本文につづく。
VOL.7 「最低限の礼儀」
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