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飲食店のDX推進 大手コーヒーチェーンに学ぶ成功事例

飲食店のDX推進。その成功とは飲食店自身が何を求めてDXを推進するかに因ります。

そこに関してはこちらで詳しく述べているので参考にしていただければ幸いです。

今回からシリーズで、その成功事例に関して紹介できればと思っております。

●スターバックス

全国に約1500店舗を展開する「スターバックスコーヒージャパン」。

「スタバ」の愛称で多くの人々に親しまれている大手コーヒーチェーンですが、飲食業界におけるDXの先駆者という顔も持ち合わせています。

なかでも2019年よりローンチされたサービス「モバイル&オーダーペイ」は大きなインパクトを残しました。並ぶことなく商品を受け取ることができるため、とても便利なサービスとして注目を集めており、現在では確実に一定数のユーザーを取り込んだ購買チャネルの一環となっています。

「待たなくて良い」という顧客体験の向上を実現させました。

■問題解決は更なる購買体験につながる成功事例

ホーム目の前にスターバックス

東京都内の神保町駅の地下鉄ホームにあるスターバックス。ここでは事前に3つ程度手前の駅から「モバイルオーダー」で注文しておくと、神保町駅に到着後すぐに注文した商品を受け取ることができます。乗り換えのわずかな時間であっても。

実際に店舗前では公式に看板で訴求もされています。

朝のラッシュ時の本のひとときや帰宅前の息抜きを充実させるモバイルオーダー&ペイ。

素晴らしい体験だと感じました。

■さらにスタバらしいのが…?

スタバのモバイルオーダーは自社開発ですが、これは単なるモバイルオーダーに留まらず、ユーザーに対してのよりパーソナライズされた体験を提供します。

よりパーソナライズな価値体験の提供を行う公式アプリ

ユーザー自身はAIを活用したスタバアプリを通じて、登録した最寄店舗の在庫、人気の商品、天気や時間帯、その土地特有の嗜好、購買履歴などにに基づいた提案を受け取ることも可能です。

ここはバリスタと顧客の関係に似ています。そしてオンラインとオフラインでの情報共有から新たな購買に繋げる意味ではOMOの考え方も取り入れられています。

このOMOに関してはまたしっかりと1つ記事を書き上げるつもりです。

何にしてもこの辺も「スタバらしさ」が一貫しています。

■新たな挑戦

少し前になりますが、最高経営責任者(CEO)に復帰したハワード・シュルツが、2022年内にNFT(非代替性トークン)事業に参入すると語っています。

ここもスタバならではの時流の捉え方です。

一般的にはあまり浸透はしていないかも知れませんが…この企業風土もまたスタバですね。

ハワード・シュルツがメッセージを強く発信し続けていることで「理念の浸透」がより進むのかもしれません。

どう事業化するのか現時点では皆目見当もつきませんが…楽しみでもあるし、スタバが先陣を切ることで飲食業界においてもNFTが無関係ではなくなる可能性は大です。

二番煎じであっても大いに参考にすべきと考えます。

■まとめ

本当に文化が一貫している、「理念」が浸透しているからこそ、行動に間違いがないのです。スタバが実践することには全てストーリーとして筋が通っています。

飲食店に限らず、スケールするには諦める部分が多くあることが一般的と考えていますが、スタバに関しては例外ではないでしょうか?

日本だけで1500店舗ですよ?これだけ店舗があっても理念と行動が一貫している。

スゴ過ぎます…

今の自分のレベル感では考えられない程、緻密に教育が積み重ねられていることでしょう。

いずれそのあたりも少しでも紐解ければと考えています。

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