【社員のホンネ】ファストシステム時代の仕事術
便利なツールを快適にご利用いただくために。
ずっと働き続けたい
-システムエンジニア(以下、SE)職に進んだきっかけは?
私がSE職に進んだのは、浜松市内の情報技術科がある高校に入ったのがきっかけですね。卒業後は18歳で一般企業に就職しました。1年目はシステムエンジニアとは全く関係のない仕事をしていましたが、2年目に情報関係の部署に異動となり、SE職としてのキャリアがスタートしました。民間のお客様相手のシステム開発などを担当し、前の会社にはトータル6年間勤務しました。
-転職の理由は?
就職した当時は、自分が仕事をしていても、結婚すればいずれ仕事を辞めてしまうだろうと思っていました。でも実際に働いてみると『結婚しても働き続けたい』と、考えが変わっていったんです。そうなると、当時の職場では子育てをしながら短時間勤務が可能なのか、SEを続けられるのか、という不安がありました。だったら、もう少し制度が整った会社で産休や育休をしっかり取れてSEとして長く働ける会社で働こう、と思ったのが理由ですね。
私にとって、理想の職場環境
-遠鉄システムサービス株式会社(以下、ESS)に就職した決め手は?
ただ、私自身SE職にブラックなイメージがあり、システム会社は職場環境が厳しいのではないか、という不安がありました。そのため、最初は社内SEを希望していましたが、転職活動をする中で、遠鉄グループにITを専門とする会社があることを知りました。自社のシステム開発を行う社内SEとは異なり、ESSは遠鉄グループをはじめ民間企業や官公庁をお客様としているので、幅広くSEとして活躍できると思いました。地元の大きな企業ですし、制度もしっかりしてそうだな、と思いました。
テレワークの浸透でより快適に
-実際に働いてみていかがですか?
育休明けの方と同じチームのメンバーになりましたが、その方は今また育休を取られています。そうやって子育てをしながら働く先輩方を見ていても、安心して育休を取りやすい職場環境なんだなと思います。ESSでは育休明けに短時間勤務が出来たり、在宅勤務も出来たりします。また、つわりが酷い時や、通勤が難しい時には在宅勤務に切り替える先輩もいらっしゃいました。
以前から会社として在宅勤務を推進していましたが、このコロナ禍で在宅勤務の導入が急速に進み、ますます働きやすい環境が整ったのではないでしょうか。
できることならこのチームを離れたくない
-職場環境はいかがですか?
おそらく同じ部署にいる方は、皆さんここから離れたくないと思っているんじゃないでしょうか。(笑)
そう思えるほど、チームの雰囲気が良いですね。私の仕事は一人でこなすことが多いですが、常に情報を共有し、いつも助けていただいています。知識が豊富な方が多く、勉強にもなります。
いま注目されるファストシステム
-現在のお仕事について教えてください
私は現在、遠鉄グループ向けのアプリケーション開発やサポート業務を行う部署に所属しています。その中でも私のチームは、主にデジタルツールを活用した業務効率化を推進しています。
少子高齢化により労働力人口は減少していますが、IT市場は年々拡大を続けています。その一方で、ITスキルと知識を持ったIT人材が不足している状況です。各企業は減少する労働力を補うために、生産性向上や業務効率化を早急に進めなければならないという問題を抱えています。
その問題を解決するための技術として注目されているのが、ローコードやノーコードといった新しいシステム開発の手法です。この手法では、コードをほとんど書かずに開発が行えるため、プログラミングに関する知識がなくても視覚的・感覚的にシステムを構築することができます。
こういったものには、クラウドサービスで提供されるものや、作業を自動化するRPAツールなど、さまざまな種類があります。早く簡単にシステムを構築できることから、弊社では総称して「ファストシステム」や「ファスト開発」と呼んでいます。
私のチームでは、グループ全体の生産性向上と業務効率化を実現するために、お客様の課題解決に最適なファストシステムを提案し、高度な機能の追加や、問い合わせの対応などを行っています。
ファストシステムの利点
ファストシステムの良いところは、短時間で操作画面を作れてしまうところだと思います。お客様も実際に操作しながら確認することができるので、運用後のイメージがしやすくなります。また、作り手の私としても説明がしやすくなり、とても助かっています。お客様との認識の齟齬が生じにくいという利点もあります。
ある人事システムでは、提案の段階から実際に操作する画面をお見せしました。項目の変更や色を付けてみたいなどの様々なご要望を、打合せの場でお客様からいただくことができました。メールや電話でやり取りをした後にも、すぐに直して操作する画面を確認していただけたので、スムーズにやり取りが進みました。その結果、お客様のご要望にあったシステムを短期間で作ることができました。
また従来のプログラミング開発では、100%出来上がった状態で納品しますが、ファスト開発では納品後に機能を追加したり、お客様自身でカスタマイズすることもできます。
細やかなサポートでより快適に
-仕事をする上で気を付けていることは?
お客様からは、「この作業をRPAでやれませんか?」と具体的なツール名を挙げてお問い合わせを受けることが多いのですが、ご指定いただいたツールがお客様にとって最適なものかどうかは分かりません。
お客様の目的に合ったシステムを何で作ればいいのかを一から検証し、お客様と一緒に検討を進めるようにしています。
また、ファストシステムは誰でも簡単に利用できますが、時には専門の知識が必要な場面があります。その際も分かりやすくサポートを行うよう心掛けています。
タスク管理が課題
ファスト開発は便利で納期が短く、費用も比較的低く抑えることができます。そのため急激に需要が増加しており、毎日のようにお問い合わせをいただいております。
一つ一つの案件の規模は小さいので、短期間に一人で対応することが多いのですが、同時に複数の案件を抱えているため、タスク管理には苦労しています。色々なタスク管理アプリを試してみたのですが、長続きしないので、
「すぐやる」ことを常に意識して仕事を進めています。
常に学ぶ姿勢が大切
クラウドサービスにはどんどんアップデートしてしまうという特性があります。そのため、いつの間にか追加された機能に気づかず、余分なシステムを作ってしまったり、不具合が起きたりすることがあります。常にアップデートに追いつく為の情報収集は欠かせませんね。
-今後の展望は?
今はグループ全体のお客様とお会いし、さまざまな業種に関わらせていただいています。一方で案件の規模は小さく、一人で担当することが多いため、先輩から学ぶ機会が少ない状況です。
いずれは、プロジェクトチームを立ち上げるような大きな案件に携わることで、優秀な先輩達から色々と学びたいと思っています。