Semeru山とジャワ島で温泉
1、秀峰Semeru山と火山被害
2日目はTempak Sewuを出発し、Ijen山に向かうのだが、出発すると富士山のようなきれいな山容の山がチラチラとみえてくる。
暫く進み、道路工事のための迂回路を通る。工事をしているところや道幅の狭いところでは地元の人達が自主的に(?)交通整理をしていて、ドライバーにチップを要求している。ガイドたちに聞く限りこういったことはよくあることのようであり、チップも払っているがいかんせん交通整理員の数が過剰な気もしなくもない。
暫く進むと、村落のようなものがみえるが家が壊れていたり損傷している様子が気になると思っていたら、
これはSemeru山の噴火(火砕流?)による被害とのことである。少し調べてみると2021年12月に大規模な噴火/火砕流の被害があったようで多数の死者も出ている。
少し進んだところできれいにSemeru山が見えるところがあり、民家の裏手の田んぼに(許可をとり)入らせてもらって写真をとる。この山はジャワ島最高峰の3676Mの標高を誇る成層火山で富士山のような裾野の広がったきれいなかたちをしていてとても美しい。
一方で、火山活動が盛んなようで上記の昨年12月の噴火はじめ数多くの人がこれまで自然の驚異の犠牲にもなっているようである。少し調べるとJICAの円借款で砂防ダム建設などが従前より行われているようである。
こうした火山の被害はあるだろうが、水田とヤシの木の海の奥にどどーんと構えるその姿は非常に雄大で単純に美しい。残念ながら山頂付近は雲に覆われていたが、くっきりと山肌もみえた。
2、ロングドライブとまさかの温泉
その後、ひたすら車は西へ西へ向かう。Jember、Bondowosoという街を抜けていく。昼食は結局途中の街の屋台みたいなところでGADOGADOという屋台飯を食した。バナナ葉につつんで茹でた米をはじめ、きゅうりやゆで卵などを器用にスライスしていき、えびせんべいなどをパリパリかけて、やや水っぽいピーナツソースをかけたもの。4人で道端に座って食べる。この旅では基本的にWarungという商店/食堂みたいなところで簡単な飯を食っていたが、振り返るとこれがほぼ唯一のより簡素なStreet Foodで火もとおしていないので、最も衛生的にやや心配になるものだった。
その後しばらく山道ドライブ。空気が明らかにひんやりとなってくる。後この辺りは各民家の前にかわいいガーデニングが目立ちすごく雰囲気がよかった。
少し時間もあるし、近くに温泉があるからいってみようということになり、温泉に連れて行ってもらう。
AIR PANAS BLAWAN(Blawan Hot Spring Complex)という施設のようである。英語表記は揺れがある。
入り口で入場料(安かった)を払い、シャワーを浴びるように言われる。更衣室があるのでそこでとりあえず水着(というかもってなかったので短パン)に着替え、シャワー室でかけ湯をして、いざ入浴!
浴槽は屋根のついた屋外に複数箇所あり、温度が40度ー35度くらいまでいろいろである。1.2Mほど深さはあるのでそれなりに深い。
お湯は無色透明というよりは薄い泥色に濁っているが、ロングドライブの後の湯船は、つかるとおもわず声がでるきもちよさ!施設内の案内を読むと「According to the chemical analysis of Blawan hot spring show that the water contains a lot of Sulfur, Mg, Na, and K elements , as an indication of contamination by the dissoution of surface rocks」とあるので、硫黄・マグネシウム・ナトリウムなどの成分が含まれているようである。ちなみにPH6.4くらいとのことなので中性温泉?他には欧米系のグループ(スイス/フランスかららしい)と現地らしきグループがいたが混雑はしておらず気持ちよかった。
標高がある山間の夕方ということもあり、お湯にはいって外で涼んで、ということをしているとめちゃくちゃ気持ちよく、暫く滞在したくなってしまうが、明朝のIjen登山に向けて今日は早々に寝なくてはいけないので名残惜しいがお湯から上がって温泉を後にした。帰りはすでに冷房いらずというか肌寒いくらいで車内から後ろを振り返ると空がきれいな夕焼けに萌えていて好天に期待したが、その後夜に向けて雨が降り出してきてしまったのであった……。