ピレネー山中のミニ国家アンドラでハイキング1:ROC DE LA CAUBA(1811 m)
1.2024年8月末、アンドラへ
アンドラはフランスとスペインの間、ピレネー山脈山中にある小さい国であり、鉄道や飛行機などでアンドラに直接アクセスすることはできない。公共交通機関の場合、一般的にはバルセロナもしくはフランスのトゥールーズからのバスでのアクセスになる。今回はバルセロナ空港発のバスでアンドラに向かい、2泊滞在して、フランス側のトゥールーズ行きバスに乗った。バルセロナ空港ではT2のバス乗り場から事前に予約していたANDBUS11時発に乗り込む。バルセロナ市街を経由することなく、アンドラに直接入った。イミグレは特になしで13時50分前に国境を越えてアンドラ入り。
アンドララベリャのバスターミナルに着いたが、そのままこっちのバスに乗れと言われて小さいミニバンに乗り換えホテルの近くで降りることができた。予約時にホテルの場所を入力するところがあったので、しておいたのだが、どうやらその行き先によってバスターミナル以降のミニバンが割り振られている模様。よくシステムはわからなかったが、アンドララベリャ内なら徒歩でも動けるし、後述する路面バスの利用もできるので必要に応じて、という感じか。
2,アンドラ内移動
アンドラ国内は鉄道がないが、路線バスが街と街を結んでおり、かなり使いやすかった。運賃の支払いは現金のみでクレカ使用不可と聞いていたが、観光案内所で尋ねたところバスカードのようなものがあるらしく、バス乗り場で買えるとのこと。バス乗り場に向かって尋ねると、1日券のようなものはないが、10クレジット・20クレジットなどでの販売をしているとのこと。€現金を持っておらず、ATMの引き出しも手数料が高かったので、クレジット決済で購入できるバスカードを購入することに。
10クレジット分を購入。路線は南へ行くL1, Encampなどを経由してフランス国境方面に向かうL2,L4, 登山などで使うかものL5(Arinsal),L6(Ordino)などがあるが、数字と色で路線が明確なのでわかりやすい運行形態。
バス停で手を挙げて乗り込んでカードをピッとするだけ。たまたまマウンテンバイクの大会のイベントがあったからなのか、理由はわからないがL5,L6路線のバスはgratuitoと記載がありカードリーダーも布で覆われていて、滞在中無料で運行されていた。
3.とりあえず山へ。ROC DE LA CAUBA(1.811 m)
バスターミナルでバスカードを手に入れてとりあえずL5かL6のバスに乗れば比較的街から近い範囲でハイキングができそうと目星をつけていたをいたところ、ちょうどL6のバスが来たので乗り込んでみる。登山アプリなどをみてROC DE LA CAUBA(1.811 m)というピークがあるようだったので、そこに向かうことにする。Ertsの街からピストンというコースがアンドラ観光局のページに紹介されていたが、今回はL6バスの停留所であるEl Puiで下車して、近くのカルフールで水や食料を調達して向かうことに。
バス停から少し道を北上していき、途中で右手におりて舗装路を登っていく。道沿いに看板があるので迷うことはないが、とりつき自体は少し不明瞭かつ急だが、すぐにしっかりしたトレイルが見つかり、そこから先は迷うことはなさそう。
マーキングもされており、分岐のところにはちゃんと看板もある。森の中を登っていき、40分ほどで展望が開ける。
そこから10分ほど歩けばRoc de la Caubaと黄色い文字で書かれた広い岩場がでてくる。岩場が開けたところのようである。街のある南側に特によく開けているが、360度に近い展望がある。
アンドラリャベリャの街自体は、山の向こうで見えないが、ふもとの街はよく見えるし、その奥にピレネーの山々が見えて気持ちいい。そこからの下りは同じ方向にピストンもできるし、Ertsという集落に降りてバスでアンドララベリャに戻ることもできる。
ということで、バスでアクセスもできて、特に迷ったり難しいところもなく、展望もよく気軽に行けるハイキングコースだった。