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46『休ませてくれ!! みなさん、グルですか??』@特殊詐欺被害者の現在進行形のはなし
今日は病院の日だった。
薬は着実に減っているが、頭痛がこの二週間、治ることがほぼなく、間断なく続いている。
困っている。
精神的に良くなりつつあったとしても、その先にあるのは地獄。
生きるも死ぬも地獄。
ああ、どうしたものか。
今日はまた、別の動きがあった。
もうないと思っていた動きだった。
その前に、承前の参考資料。
今回はこの後日談になる。
あやしげな弁護士事務所というのは、語弊がある。
少なくとも、電話の向こうでは丁寧な応対だった。
債務に何かしらメスを入れるよう、助言をしたのも、この事務所であった。
なんと、その事務所から、連絡があったのだ。
連絡の内容としては、以下の通り。
1.その後、進展があって、生活は落ち着いたでしょうか?
2.私個人としても非常に気にしており、力になりたいと考えている。
3.この件に関しては、回収の可能性はある事案と踏んでいる。なんとか力になりたく、状況に変化があるのであれば知らせてほしい。
ぼくはまだ返事を書いていない。
果たして、どうしようか。
ぼくの答えとしては、こんな感じである。
(返信はしていない。ここに書いてみるだけ)
1.進展がなく、被害届すら受け取りを拒否されているに等しい状況である。自己破産が適切なのはわかっているが、家を手放したくない思いが邪魔をしている。ゆえに、個人再生を検討したいが、もうわからない。
2.気持ちとしてはほんとうに嬉しい。しかし警察もどん詰まりになったタイミングで連絡をいただいたので、みんながグルのような気がしてならない。
3.回収の可能性の根拠は知りたい。
偽サイトはすでに閉鎖されており、(この経緯は上記リンク先に詳しい)送金したお金は、もりうら様の調査では香港あたりに流れてしまっている。
また別の友人の協力を得て調査したところ、ぼくが詐欺師と知り合ったきっかけとなった掲示板からipアドレスを辿ると、詐欺師は京都市上京区某所に潜んでいる可能性が高いとのこと。
ぼくの疑問としては
a.偽サイトが閉じており、しかもお金が入金されて速攻、香港に流れている以上、それでも回収の見込みはあると言えるのか??
つまり、回収の見込みがないのに、回収できるといい、さらなる詐欺のカモに選ばれてないだろうかという危惧は、正直、ある。タイミングが良すぎる。
b.ぼくはこの事務所には警察に提出したものと同じ書類をデータで提出している。そのため、犯人の位置などは大方特定している🟰日本に住んでいると踏んでいて、回収の見込みがあると言っているのかどうか。
この事件以降、ぼくはほんとうに人間不信になってしまったと思う。
もともと人嫌いの性質はあったが、そこに拍車がかかっているのが正直なところである。
当然、この事務所もボランティアではないので、正式にお金が戻るのであれば、それこそ着手金が発生する。金額としては自己破産や個人再生をするのと同じくらいの金額である。
しかし消費者センターには、「ロマンス投資詐欺で取られた暗号資産を取り返す」と称して、着手金だけ受け取り、のらりくらりされるという被害報告も上がってはいるようである。
もしこの相手も詐欺師である場合、ぼくの負債だけが増えてしまうという負のループである。
もし取り返せたのであれば、ぼくがここを紹介すれば、同じ被害に遭った方は、全額は無理でも同じようにわずかに取り返せる道筋ができる。
しかしぼくはどうも、その先陣を切る勇気はない。
もうネットでの出会いは、懲り懲りである。
そもそも返事を書くかどうかも悩ましい。
ぼくはその弁護士とは直接対話をしたことがあるからだ。
ぼくの見立てとしては、本当の詐欺師なら、1回目の電話の段階で、狙ったカモは逃さないようにするのではないかと考える。
しかし、1回目の時にここの方にいわれたのは、「依頼よりもまず、生活の安定」だった。いわば、こちらの「お金を取り返してほしい」依頼を断られたことになる。
つまり、商売のチャンスを自ら逸している。
ただここからが悩ましい。
これこそ詐欺師の手口??
優しい姿を見せておいて、信頼させて、さらにむしり取る……。
もはやわからない。
世の中、何を信じたらいいのか。
金で命は買えないが、あらかたの危機は回避できる。
それゆえ、金を盲信する気持ちもわかる。
ぼくはできたら、そうはなりたくなったが、そうなる人の気持ちも少しは分かりつつある。
以下、何か進展があり、なおかつ生きていたら続く。
最後に、非常に似たニュースを見つけた。
ぼくと被害金額も似ているのと、大学時代の友人の故郷だということもあり、勝手にこの被害者に親近感を抱いている。
そして依然、私には府警からの連絡はない。