インナーマッスルを鍛える重要性
世の中には姿勢が悪い人は多い。
姿勢は全ての基本となる。
本来あるべき姿からズレていくと、体と心のあり方も歪んでいく。
そもそも姿勢とメンタルには、密接な関係がある。
ある専門家は、人の立ち姿勢や歩いている姿を見れば、その人が一流なのかどうかがすぐ分かるという。
一流の人というのは、背筋をピンと伸ばして、胸を張って、顔はまっすぐ向いている。
一流に猫背でうつむいている人はいないだろう。
これを理論的に分かっていても、ついつい猫背になってしまうのが本能である。
あるアメリカの研究では、胸を張って背筋を伸ばしている人は、痛みやストレスの耐える力が強いことが分かった。
また、胸を張った姿勢をとっていると、男性ホルモンの「テストステロン」が上昇する。
このテストステロンにより、自信が生まれてアグレッシブになれる。
「病は気から」というのが、「心は姿勢から」とも言えるだろう。
誰でも気分が落ち込むことがある。
そんな時はとにかく、姿勢をよくすること。
その結果、自然と気持ちは上向きになっていく。
姿勢がいい人は、生まれつき姿勢がいいのだろうか?
それもあると思うが、姿勢のいい人ほど、ヨガをしていることが多い。
ヨガをすると、正しい姿勢を維持するためのインナーマッスルが鍛えられる。
インナーマッスルとは、体の奥深くある筋肉の総称。
関節の周辺や骨盤まわり、背骨などに付いている。
また、腱と骨のつながりを支えたり、内臓を正しい位置にキープしてくれる。
インナーマッスルが衰えるとどうなるか?
まず正しい姿勢を保てなくなり、体に歪みが出る。
そして、お腹がポッコリ出てくるのだ。
筋トレはアウターマッスルと言われており、意識的に動かせることができる。
しかし、インナーマッスルはなかなか鍛えられない。
ヨガというのは、このインナーマッスルを鍛えるポーズが多い。
自然と続けているうちに、姿勢がどんどん良くなっていく。
姿勢がよくなると、当然メンタルも強くなるだろう。
姿勢をよくすると言っても、そう簡単にはできないのが現状である。
意識的にインナーマッスルを鍛え、意識的に背筋を伸ばしていくしかない。
地道なトレーニングであるが、その効果は抜群である。
最近疲れが取れないと悩んでいるなら、まずは姿勢から取り組んでみるといい。
筋トレでもダンベルやバーベルを上げるだけでなく、日頃からインナーマッスルを鍛えることが重要なカギとなるだろう。