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人を思いやることの大切さを、「生き方」稲盛和夫を読んで思い出した

 最近擦れていた。部室長のパワハラによる、職場の低いエンゲージメント。東京の人混みに疲弊して、ゆとりのない日常。そんな時に出会った、1冊の本。それによって思い出したこと。忘れていたこと。実践して得られたものについて。

家の近くの道

 家の近くに商店街に続く道がある。車が1台通れるぐらいの細い道だ。歩行者や自転や、バイクが行き来する道。
 商店街への入り口付近には駐輪禁止の張り紙がしてある。にもかかわらず常にたくさんの自転車が駐輪されている。歩ける道が狭く、向こうから歩いてくる人とすれ違うのがやっとの時もある。
 イライラしていた。なぜルールを守らず、自転車を停めているのか。なぜその自転車によって、こっちが肩身の狭い思いをしないといけないのか。

向こうからくる自転車に道を譲ってみる

 いつもなら、ルールを守っていない自転車に道なんて譲ってやるもんかと思っている。でも、この本を読んで、人のことを思いやる気持ちの大切さを思い出した。 
 向こうから自転車に乗ろうと助走をつけているおばあちゃんがくる。おばあちゃんが通り抜けられるように、停められている自転車の間に入って、道を譲る。

「ありがとうございます」

自転車に乗ったおばあちゃん

衝撃が走った

 人を思いやり、相手のために行動することがこんなにも気持ちの良いものだなんて。そして、おばあちゃんからこんな気持ちの良い言葉をもらえるだなんて。こんなにも、心が穏やかな気持ちになれるんなんて。

人間として一番大切なことを思い出させてくれる本

 「生き方」稲盛和夫 は、人間として一番大事なことを思い出すことのできる本だと思う。
 特に、今の時代に生きる人に読んでほしい。いろんなことでイライラしたり、忙しくしたり、余裕のなくなっている人に向けて伝えたい。
 「本なんて読んでる暇ねぇよ」と言いたい気持ちも良くわかる。そんな人は、スマホを使う時間を減らしてほしい。リビングにスマホを持ち込まないでほしい。もしくは、スマホを自宅に置いたまま、近くのカフェに行って読んでほしい。
 自分の人生を取り戻すことの出来うる本だと思う。

 ぜひ読んで、小さな小さな行動を変えてみてください。きっと忘れていたことを思い出すことができるはずです。

 

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