フォトニックストップバンドとは【1分で読めるミニ記事】
フォトニックストップバンドという言葉をネットで調べていた時に全然出てこなかったので、備忘録も兼ねて簡単に紹介したと思います。
もともと、ストップバンドとは光の伝搬を制御するフォトニック結晶で使われる言葉です。
フォトニック結晶の理想形とされる完全フォトニックバンドギャップでは、ある波長において全方位にわたって光の侵入を禁止することができます。これはフォトニックバンドギャップが全方位に形成されることによって起こります。
つまり、完全フォトニックバンドギャップとはどの方向から光が入っても光を通さないということです。
これを作るのは非常に難しいとされていますが、一方でストップバンドはそれなりに実現しているようです。
ストップバンドとは
ストップバンドは1方向に対する光の進入禁止を表します。全方位の光を遮断する完全フォトニックバンドギャップに比べるとだいぶ下位互換のような性質ですが、そもそも光の波長を適切に制御すること自体そんな簡単な話ではありません。
理論上は可能でも、実際のところナノテクを駆使しなければならないことが多いので、私たちの生活に浸透するにはまだ少し時間がかかりますね。
最近では様々な構造で、このストップバンドを実現している報告があります。
何の役に立つのか
このストップバンド、いったい何に使えるのでしょうか。一方向とは言え、このストップバンドを持つ壁で覆ってやれば光の進展を阻止することができます。
イメージ:赤以外の光をストップできれば、白色光から色を作れるのでは
特定の状況下であれば、このストップバンドを光学フィルターとして応用できるのではないでしょうか?
調べてみると、多くの光学フィルターは光を吸収して、透過する光の波長(色)を制御しているようです。
一方、フォトニック結晶(光学薄膜)がもつストップバンドの性質の場合はナノ~マイクロメートルの構造を作ることで光の侵入を阻止するので、根本的に光の扱い方が異なります。
最後に
完全に備忘録になってしまいましたね。まあ、たまにはこんな息抜きがあってもいかもしれません。
それにしても、最近自分の知識のなさを改めて実感しています。なんでも調べてみるというのは大事な気がしますが、どこに時間を費やすかをもう少し考えてみた方が良さそうです…