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【博士課程で学んだこと】第2回:文章の書き方

博士学生が避けては通れないのは論文執筆です。私が最も嫌いなことの1つですね…

今でも論文は全然書けない方なんですが、それでも多くのことを学びました。

おそらく多くの人は論文はわかりやすく書けば良いんでしょ!って思われるかもしれませんが、それだけではダメなんです。ここでは論文執筆テクニックではなくて、もう少し広い考え方のようなところを紹介したいと思います。(そもそも私レベルではテクニックなんて言えるものはないので…)

ということで、今回の記事は、意外と多くの大学生・修士の大学院生が知らないであろう文章を書く時のマインドです。

論文は論理の旅路

私のレベルでみなさんに書き方を教えることはできませんが、何に注意しなければならないかは理解したつもりです。書き方に関しては、いろんな本やホームページに書かれているのでそちらを参考にしてください。と、前置きはこのぐらいにしておきましょう。

まず論文執筆で考えなくてはならない点として、何をどう書くかということがあります。

そもそも論文では過不足があってはなりません。必要な情報を漏れなく全て重複なく表現しなければならないのが大変です。

そして、論理構造をきちんと整理して文(センテンス)をつないでいかなければなりません。

これって想像以上に難しいんですよね…同じようなことを意味もなく繰り返してはいけないし、大事なことを省略してしまってもいけません。当たり前ですが、厳密にやろうと思うとかなり難しいんです。

極端な例として、一部の学術界隈で、論文に接続詞は不要という人たちがいます。「そして」とか「しかし」といった接続詞がいらないってどういうこと?って思いますよね。

実はこれ、論理構造がしっかりしていたら、接続詞はほとんど使わずに文だけをつなげて文章を作ることができるってことなんです。

日本人は英語論文を書くときに接続詞や文頭語(副詞)を多用しすぎてしまいます。
"therefore", "thus", "furthermore", "moreover", "however", "because", "since" etc... 

この辺の単語は文章をつなぐのに使いがちですよね。しかし、このような語は文章の流れを大きく変える重要なところにしかいらないというのができる人たちの言い分なんです。

論理構造が甘いと接続詞なしで文をつないでわかりやすい文章を書くことができないんですよね。文章の論理は1本道です。急に分かれ道ができたり、内容が飛んではいけません。

小さいころから文章を書くのが超苦手な私にとっては、論文を書く作業がずっと完成しないパズルを解いている感覚でした。

実は日本では(少なくとも理系大学生は)、このような本当の意味での論理的な文章の書き方を習っていないんですよね。あえて論文執筆講座を受講したり、専門の本を読んだりしない限りは学ぶ機会もありません。

この論文執筆で培った知識はまだ技術として習得できていませんが、日本語の文章においても同様に使えるので、真面目な文章を書くときは気を付けています。

最後に

日本語でも真面目な文章のはずなのに意味不明な文章を書く人が一定数いますよね。これは単にテクニックとして学んでいないだけとも言えます。きっと、私も訓練しなければ、学会予稿や仕事の報告書など、読むに堪えない文章を書いていたことでしょう。

自分がもともとできなかった人間なので、ひどい文章を書く人を見るとスキルで解決できるのにな~と思ってしまいます。こんなこと書いてますが、noteでは誤字脱字オンパレードでやってますので、そこは多めに見てください…

もしこれを読んで少しでも興味がある人は参考書を手に取ってみてください。

それでは


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