自由になるには、やりたくないこともやれ
ちゃんみな先生(とSKI-HI先生)のオーディション番組「No No Girls」を見ていると、一般人でもハッとする場面が多くある。
最新回でいちばん好きだったコメントは、今回脱落してしまった子に向けた「自由にやりたいならまずは型にハマらないといけないよ(意訳)」だ。基礎をしっかりと固めること、やりたくないことも含めてやること。そうしてやっと、自由に自分のやりたいことができる。「私もそうだと思う!!!」と首を大きく縦に振ってしまった。
たぶん、それってどんな業界であっても、仕事をしていても当てはまることなのだと思う。たとえば私は大学生の頃、会社で働くということのイメージが全然できていなくて、フリーランスや、できたばかりの本当に小さな会社で「自由に」働くことを夢見ていた。
いま思うと自分が何をできるのか、やりたいのかさえわらかない状態でそんなことを考えていたのが甘すぎるし、恥ずかしい。メールひとつまともに出すことができないのに、自由に働くってどういうことか、そもそも自由ってなんだろうと深く考えていなかったのに、何ができるっていうのだろう。
それから何年も経って、今はやりたい仕事ができることも増えてきた。「これをやりたいです」と主張できるようになってきたのだ。それを可能にするのは、これまでにやってきた「別にやりたくない仕事」だと思う。やりたくないことをやりながらコツコツ信頼を積み上げたから、意見ができるようになった。
基礎の大事さも痛感する。勉強もそうだ。好きに学びたいからといって、いきなり応用問題から解こうとしてもうまくいかない。基本的な社会人スキルがなければ自由に働くことはできない。好きなことをして生きていくには努力と、最適なルートと方法を選ぶ力が必要なのかも。
ただのオーディション番組と侮ることなかれ。人生について、生き方について学べる。最高。