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【映画感想】地獄の結婚前夜パーティー!『ワッツ・インサイド』(アメリカ・2024)
予告を見て気になったので、Netflixにて視聴。
翌日に結婚を控えた友人を祝うため、人里離れた屋敷に旧友たちが集まってくる。遅れてやって来たフォーブスが持って来たスーツケースに入っていたのは謎の装置。それを使ってゲームをすることになるが…という話。
カバンの中身はなんだろな的な話(何それ?)かと思っていたら、全然違った。でも過度に驚かせたり、ホラーすぎずちょうどよかった。1時間40分と短めなのもよい。
この先、ネタバレしたくない方はご注意を。
好き度:★★★☆☆
テンポが良すぎる
悪い意味で、テンポが良すぎる。集まった仲間たちの関係性や、大学時代に起こったことがダイジェスト的に説明されるのだが、かなり早いので関係図が理解できないまま進んでいった。
「テンポが良い」は大抵の場合ポジティブな意味合いだけど、今作に関しては難解さを増す要因だった。だってこの物語、複数人の体が入れ替わるのだ。早すぎて誰が誰に入っているのかわからなくなって、混乱した。せっかちな人にはかなりおすすめ。
羨望と嫉妬と欲望
魅力的なあの子のようになりたい、と願うのはよくあることなのだろう。もし私があの人だったら?という妄想をすることはあっても、それが現実になったら?他人の体に入り込むことができるとしたら?自分に戻れないとしたら?さらに、入れ替わっている間に自分の体が死んでしまったら?と考えるとゾッとする。
入れ替わることで嫉妬や元恋人への未練などが炙り出されていく。余計なことを口走ったり、過去のことを暴露したり。思わず「いや、何してんねん!」とつっこみたくなってしまう。屋上の2人は本当にそんなところで何してんねん。あのオブジェがそんな伏線になっているとは思わなかった。
中身が大事
原題は「It's What's Inside」だ。What's indside(日本語タイトル)とは何が違うの?と思い、調べてみた。
What's indsideは単純に「中には何が?」という感じだけど、そこにIt’sがつくことによって強調されて「中身が大事」ということになるらしい。イッツワッツって、変な響きだなー!って思っていたら別に普通の表現らしい。知らなかった。一種の協調構文なのかな?たぶん。
そしてラストのオチ。オチとしては面白かったけど、人間関係図が理解しきれていなかったのでその驚きも薄くなってしまった。主人公はそっちだったのか。私は他の誰かにならずに、自分のまませっせと生きていくと決めた。