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【ドラマ感想】後世に残すべき傑作『海に眠るダイヤモンド』
『ライオンの隠れ家』も相当よかったという評判は聞いていたものの、見てなかったので私の中ではこちらが今期ナンバーワンである。すごすぎた!傑作!本当にありがとうござます!こうして後世に残すべきドラマに出会えるのは幸せなことだ。
誰かの感想を聞くと流されてしまうので、その前にまとめておきたい。
好き度★★★★★
初回の感想
初回から映画のような壮大な映像、期待がますます膨らむ。狭くて逃げられない場所に恐怖を感じるので、それだけが心配ではある。現代パートの怜央で癒される。過去パートはずっと緊張してしまう。きっと炭鉱でなにか起こる、と身構えているからだろう。
最終回後の感想
恐れていた通り、というか史実通りに事故は起こる。辛い、辛いけれど、ますますドラマに対する信頼度が上がる。これはただのドラマではない。
端島と朝子を一途に、生涯愛し続けた鉄平。鉄平の人生って、なんだったんだろう?どこで何が変われば、朝子と幸せになれたんだろう?ずっとそんなことを考えている。運命の波は否応なく人間を飲み込んでいく。それには抗えない。カーテンを開けた瞬間の庭一面のコスモスと端島の見える光景に、今年一番なんじゃないかと思うくらい泣いた。
グリグリと抉ってくる、このセンスに脱帽。都合よく鉄平との再会は叶わないし、玲央も鉄平には似ていない。でも大事なのはそこではなくて、私たちが生きて残したものは、どこかの誰かにつながっていく、ということ。私は、何を残せるだろう。
もう端島のことを軍艦島と呼べないし、あそこに愛しい友人たちとの思い出が眠っているとさえ思ってしまう。縁もゆかりもないのに、あそこで過ごしたような気もしてしまう。
King Gnu先生の主題歌が鉄平の曲すぎるということで私の中で話題持ちきりです。こちらも最高です。毎回流れるタイミングも完璧だった。これまで野木さんたち最強チームでは米津玄師さんが主題歌を担当されているイメージが強かったけれど、日曜劇場という枠、ストーリーにぴったりで優勝。このMVも見て泣いた。最初、「猫」のねっこだと思ってたのは内緒です。