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#映画

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観た映画の感想。Netflixがメインで、たまにアマプラ。最新の韓国映画はなるべく映画館で観るようにしている。
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疲れないサスペンス映画『9人の翻訳家』

フランス・ベルギー合作の映画『9人の翻訳家』を観た。 正直そんなに期待していなかった(ごめんなさい)のだけど、面白かった。普段私が見ているものに全然興味を持たない夫も一緒になって観た。105分と映画にしては短いのもいい。 フランス語に馴染みがないので、流れるように音として耳に入ってくるのが心地よかった。英語でも韓国語でも、少なくともひとつくらい単語はわかる。それが、ひとつもわからなかった。 しかも登場するのはフランス語だけではない。集められた翻訳家たちの話す言語はさまざ

無償の愛に泣く映画『君が描く光』

キム・ゴウンという役者が好きだ。 彼女が出ている映画なら間違いないな、という確信を持って見始めたこの映画。ズビズビに泣いてしまった。軽くネタバレするかもしれないので、未視聴の方はご注意を。 好き度:★★★★ ハルモニと孫キム・ゴウンに憂いを帯びた、何か事情のある瞳をさせたら誰にも負けないんじゃ?と思う。何度も書いている『コインロッカーの女』の衝撃を何度でも思い出す。 でもよく考えてみれば、この子トッケビの子!にへら、と笑うあの少女なのだった。役によって見事に雰囲気が変

ラスト5分が好きだった映画『楽園の夜』

Netflix映画『楽園の夜』を見た。 出ました、韓国ノワール!最近よく観ている。相変わらず得意ではないのに、ギャングはナイフを使うから怖いのに、観てしまう。チョン・ヨビンさんが大好きで、彼女の演技を見るのが目的だった。 絶望が引き合わせる二人大切な人を殺され、さらに組織に裏切られ、追われる身となった組織の構成員の男と、不治の病に侵されている女。二人は男の逃亡先である済州島で出会う。束の間の時間を一緒に過ごすが、「俺(私)にだって好みがある」と言い、決して甘い空気にはなら

大人になれなかったのか、ならなかったのか

Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』を観た。 主人公の佐藤は、偶然昔の恋人とFacebook上で再会する。そこから蘇る思い出たち。 役者さんのこと昔から森山未來のことが好きだ。彼が出ているから、この映画を観ようと思ったくらいだ。原付と猫背がこんなに似合う人は他にいない。あの不思議な魅力は何なんだろう。 無精髭でも、どんなに汚い格好でもどんなにクズでも惹かれてしまう。今回は21歳から43歳までを演じ分けていて、驚愕。ちゃんと違う年齢に見えた。すごい。そ

おうちシネマで映画三昧

映画館に映画を観に行こうと思っていた。 予約を取ろうとすると多くの席が埋まっていた。公開されたばかりでなおかつ上映館が少ないこと、さらにサービスデーで普段より安いことが原因だろう。人気なのは喜ばしいことだけど、私の好きな端っこの席を取れないこともあり、また別の日にすることにした。 部屋を暗くして、久しぶりにスピーカーの電源を入れる。気を遣わなくていいし、自分のペースで観られるので家で観る映画も好き。立て続けに邦画を2本観た。簡単に感想を記録しておく。 罪の声キャスト、脚