とろ日記(8/14ピーマンも苦いんだから)
大雨予報の日。
天気を見計らって買い物へ。割引になっている豚ひき肉と豚こま肉、玉ねぎ人参炭酸水を買った。
我が家では絶賛、トマトゴーヤ祭りを開催中である。先日、夫が大量に貰って帰ってきた。ありがたい。緑があるところに住んでいて嬉しいのは、季節の野菜や果物をいただけるところかもしれない。
ビニール袋にたっぷり入った縦長のトマトと通常の丸トマト。ゴーヤが8本、きゅうりとオクラが少々。ありがたい。
ただ、2人暮らしのわたしたちには多い。わたしの母にお裾分けしようとも思ったが、タイミングが合わなそうなので諦めた。すべてを消費しきるには、祭りを開催するほかない……!!
トマトは単純に塩をかけて食べることから始めた。お次はごま油と塩昆布をかけたり、潰してリゾットにしたり。トマトはわたしの好きな野菜であり、わたしにとって夏の代名詞でもある。こんなにありつけるなんて、嬉しい。
問題はゴーヤである。
ゴーヤチャンプルーしか思い浮かばないのだ。あとは、茹でて醤油とかつお節をかけて食べるとか?
レシピを検索してみても、なんだかしっくりこない。これは困った。
とりあえず、初日からゴーヤチャンプルーにした。次の日は醤油とかつお節で一品。また次の日はマヨネーズと和えてサラダ風。あとはどうしようか?
あまりにも困ったから、今日は母に電話をした。
なんて言われるかと思ったら、母はゴーヤの肉詰めを勧めてくれた。意外。ゴーヤの肉詰め?聞いたときはあまりピンとこず、うーん、と言葉を濁したが、他には思い浮かばなかったので作ることにした。
よしよし。見た目は思っていたよりもいい。上手く作れている。美味しそうかもしれない。
夫が帰宅し、完成間近の夜ご飯を見た。
「お!ピーマンの肉詰めか!ん、違う?」
「ゴーヤの肉詰めだよ」
「えぇ!」
「だってほら、ピーマンも苦いでしょ?」
「たしかに」
わたしも自分で言っておいて「たしかに」と思った。ピーマンもゴーヤも苦いじゃん。ピーマンの肉詰めは美味しいんだから、ゴーヤの肉詰めも美味しいじゃん、きっと。
ここでようやく、ゴーヤの肉詰めに納得した自分がいた。
ここ数日、ゴーヤの苦みが好きだ、美味しいと食べていたのに。夫に、ゴーヤが苦すぎたらごめん。わたしが食べると話していたのに。何も繋がっていなかった。
事実として頭にあっても、それが必ずしも線として結ばれているわけではないのかもしれない。
(事件を解決するときに先入観をもってはいけないって、こういうこと?)←ちがう?笑
自分的に何かが腑に落ちた。何かは分からないけれど。
ピーマンとゴーヤ。
苦くて美味しい。