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無音無風の草原
夏から文章を書く集まりに参加している。それぞれが1カ月を振り返って文章を書き、それを参加者で読んで話し合う、というものだ。
↓前回の記録
今月も集まりに参加してきた。
いつもと違うのは、1年を振り返って書いた、というところだ。今年はこれで最後の開催。
今回はいつもより参加人数も多く、初めましての方ばかりでどきどきだった。
でも、本当にこの日を待ちわびていた。
わたしが夫以外の人に会う予定だから、というのもあるし、文章を書いている方々に会える貴重な機会でもあるからだ。
わたしは文章の上手い下手もよくわからないし、読んでくれた方々が自分の書いたものをどう思うのかあまり分かっていないけれど、とにかく、今年も書き続けることができて良かったなぁと思う。来年も書いていければいいなぁ。
そうしたら、分かってくるのかなって。
「無音無風の草原」
でっぷりしたお腹。
見て見ぬふりをしていたが、11月の健康診断で認めざるを得なくなった。甘え。怠惰。停滞感。下っ腹が訴えている気がする。
連続の赤信号に遭遇したときや、旅行の前など、ことあるごとに「あ、厄年か」が頭をよぎった。2024年、わたしは本厄だった。厄年とネット検索すると「新しいことを始めるのは避けること」とある。そうはいってもなぁ。何かやりたいという衝動が先立つ。いつだったかは忘れたが、それでもはっきりと「停滞」を感じてから、わたしの周りに漂う空気をどうにかしたくて仕方がないのだ。校正の勉強、舞台観劇、初サイン会への参加、骨格診断、市民講座や古文書講座への申し込み、捨て活など。気になった物事をちょくちょくやってみた。どれも楽しくて、それだけで収穫だ。ただ相変わらず、わたしの周りの空気は動かない。
小腹が空いたので、旅先で買ったフィナンシェを開けた。ウエストゴムのボトムスを履き、ひとり間食をする日々。チョコレートに堅あげポテト、プチシリーズのえんどう味ポテチにチョコチップクッキー。ジムへ行くなどの運動はせず、座ってばかり。いつしか体はズルズルとだらけ、座椅子を枕に寝転んでいる。ネットニュースやSNSで時間が経つ。何も変わらないならと、開き直っているところがありますね。
時折太陽が出てきて、カーテンが半分閉まっている窓から日を差し込んでくる。光が壁にあたる。縦長の台形。穏やかさを感じる。家は安心する場所だ。眠くなる。あー。今年は楽しくて、でもどこか満たされない1年だったな。感動?興奮?発見?要素が足りないのか、自分が鈍くなったのか。ぐっ。お腹をつまんでみると痛い。指先には自分を甘やかしてきた証拠がしっかりとあって、おもしろくもあり、憎らしくもある。
わたしは心を引き締めたくなって、手近にできるスマホゲームのアンインストールをしてみた。ポイ活を終えても、義務のようにやり続けていたものだ。甘々だけれど、これでよい。お腹をさすり、次に必要なのは腹筋かと思う。安直すぎる?まあ、いいじゃないか。できることから始めてみよう。1日20回。
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