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ガリンコ号Ⅱのニュースから、北国の冬を思い出す。
先日、こちらの記事がスマホ画面に流れてきた。
極寒のオホーツク海を切り裂きながら進む流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」が、今年ついに引退を迎えます。
そうなんだ。今期で引退…お疲れ様でした。
去年の今頃、私たち家族は札幌に住んでいて、紋別の流氷ツアーに参加したのだ。
早速、近くにいた娘(中1)に報告。
ーー去年乗った「ガリンコ号Ⅱ」さ、今年で引退なんだって。
娘「へー、そうなんだ。」
すると、娘がさらに一言。
「え、でもさ。去年乗ったの、IIIだよ。」
…え?
想い出に浸りながら語っていた私は、一瞬で現実に引き戻された。
慌てて、去年の記事を見に行く。
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ほんまや。
しっかり「ガリンコ号Ⅲ」と明記している。
ーーそっかー、乗ったのはIIIだったんだねー。
クールな娘に論破されてしょんぼりしつつ、平静を装い、返事する。
ま、でもさ、同じ港の船だった訳だし、仲間、いや先輩じゃん?ファンにとってはきっと名残惜しいお別れになるはずだよ。
乗った船ではなかったようだが、感謝と労いの気持ちで記事をもう一度読んだ。
*
九州で、全く積雪がない暮らしをしていると、不便がなくて有り難いのだけど、時々、あの真っ白な世界が懐かしくなる。
除雪した道端の雪壁も、校庭や公園に作られた雪山も、雪まつりもスキー場も流氷も。今となっては、遠い遠い北国の世界。
多少の吹雪でも、防寒具で完全防備して出かけた。雪道を歩くのでさえ筋トレになっていた。車の雪降ろしなんて、20分くらいで汗だくになるほど体力を消耗した。
でも、建物の中は暖かくて、有難くて。美味しい食材も豊富で。イクラもホッケも安く手に入ったし、毎週のようにジンギスカンもした。
ガリンコ号引退の記事から、北国生活の色々な出来事が次々と思い出され、走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
思い出はずっと心の中にあって、日頃忘れてしまっていても、ふとした時に思い出す。
実際に体験したことがあるって、やっぱり貴重なんだよなあ。またいつか行きたい、冬の北海道。
最近、大した寒さでもないのに家の中に引きこもりがちだった。ちょっとは頑張って出かけてみようかな。住み慣れた土地だけど、ここでしかできないこともきっとあるはずだから。
久しぶりに北国生活を思い出し、私の中で眠っていたアクティブモードを刺激したような気がした。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♩
去年の活動期の記事はこちら。