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義母の入院と義父の体重。


今年のGW、夫の両親の金婚式をお祝いした。とても大切な思い出。


その直後。

なんと、義母に乳がんが見つかった。

幸い、かなり早期発見で、転移もなさそうとのこと。毎年検診を受けていたからこその早期発見。検診、大事。

いくつか追加の検査を受けた後、入院し、手術することが決まった。位置的に全摘が望ましいという。女性としては大切なおっぱい。もちろん命が大事とはいえ、経験者にしか分からない寂しさや辛さがあるんだろうなあと思う。もし自分だったら、と想像して胸がチクリと痛む。


義母は交友関係が広く、会食やら旅行やら、結構外出が多い。前に、「家にいるのはそんなに好きじゃないの。」と言っていた(インドア派の私とは正反対)。長年勤めた会社を退職した後も、短期のパートに就いたり、ボランティアをしていることもある。

そして、義母がくよくよしているのを、私はあまり見たことがない(嫁に見せないだけかもしれないけれど)。

今回の病気も、不安はあるものの、すごく落ち込む様子はなく、淡々と受け入れていたようだった。

手術前は、ほぼ毎日、友人や親戚、近所の方と出かけていたらしい。だけど、もしかしたら、「もしも」のことまで考えて、会える人には会おうとしていたのかもしれない、とも思う。



そして迎えた手術当日。

昼過ぎ、義父と共に付き添いをしていた夫から、無事に手術は終了したと連絡が入る。心底ほっとした。

術後に熱発して心配したが、すぐに解熱し、食欲も回復。予定通りの約1週間で退院した。さすがです、お義母さん。

退院後しばらくは、傷が突っ張ってあまり手が上がらないこと、重いものを持てないことなど色々と不便もある様子だった。

それでも、順調に回復していく義母の姿に、こちらが励まされるくらいだった。夏休みに日帰りで顔を見に行った時も、想像していたより元気で、本当に安心した。徐々に、手術前の生活に近付いているようだ。






義母の入退院前後、実は、もう1つ心配なことがあった。

なんと、義父が激ヤセしたのだ。ちらっと義姉から聞いてはいたものの、会ってびっくりするレベルに痩せていた。

義母の心配ばかりしていた私には、完全に盲点だった。義父は家事もだいたいこなせるし、大丈夫だと気にもしていなかったのだ。でも、そういうことではなかった。

一見、おおらかで明るい感じの義父なのだが、愚痴やネガティブな発言もちょいちょいある。そんな義父は、今回義母の病気が分かった時から、ひどく落ち込んでいたようだったのだ。

ショックや不安から、あからさまに食欲がなくなった様子。食べるのが大好きで、持病には良くないと分かっていても、甘いものもお酒もなかなか控えられない義父だったのに。ぽっこりしていたお腹がシュッとなっていて、本当に驚いた。

普段、何だかんだ言いながらも、義母を頼りにしていた義父。お互いに支え合っているとは感じていたが、義父にとっての義母の存在は、私たちには計り知れないほど大きかったのかもしれない。

義母の入院中も、放っておくと義父が何も食べないからと、近くに住む義姉や、夏休み中の姪っ子がこまめに監視に(笑)行ってくれたそうだ。


義母が無事に退院し、回復したことで、義父も一緒に元気を取り戻していった。ついでに体重も戻りつつあるとのこと。テレビ電話に映る義父の表情が、見るからに明るくて、一安心。声にも張りが戻り、いつものオーバーリアクションが返ってきた。ああ、よかった。


今回のことで、義父のためにも、やっぱり義母には元気でいてもらわなくちゃいけないなあと改めて思った。


もうすぐ敬老の日。娘の部活などで帰省できないけれど、子ども達の写真やメッセージを添えて、義父の好きなお菓子でも送りたいと考えている。





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最後までお読みいただきありがとうございました。

今まで元気でいてくれたことに感謝ですよね。これから先のことはまだ分かりませんが、「今」を大切にしていきたいと思った出来事でした。




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