こどもの施設って何だろう?!
少し投稿があいてしまいました。連日の猛暑続きで、この夏はどうなってしまうのだと少し心配な今日この頃ですが、KIDS DESIGN LABOの中山です。
先日は、家族で、建築業界では割と話題になっている用途未定で作られた「紀尾井清堂」に行ってきました。何で話題になっているかというと、普通建築をつくる時には、保育園や、学校、住宅や美術館、どんな用途でその建物を作るかが絶対的な第一条件になってきます。用途によって必要な部屋や設備なども全く変わってきます。
だからこの建物が、施主から「思ったように造ってください。機能はそれにあわせてあとから考えますから。」と言われてつくられたというのは、建築業界にとってはかなり異例で、一体どんなものが造られたのかと、話題になっていました。
家族を引き連れて、わくわくしながら見に行きましたが、内部は建築好きにはたまらない圧巻の空間が広がっていました。
私自身もとても楽しんでいたのですが、この空間を満喫していたのがもう一人、娘です。
4フロア吹き抜けで、そこに回遊性のある廊下、階段がくっついており、くるくる回るのがとても楽しかったらしく、待て待てと走り回ったり、階段を登って降りたり、一部外を切り取られた窓から都会の景色を見てみたり。
最後はなかなか帰りたくないと、ぐずぐず粘っていました。そんな様子を見ていると、この建物って子どもの施設としても、子ども達は存分に楽しめるんだなぁと。
そもそも、子どもの施設の定義って何だろうと。
もちろん保育園やこども園は子ども達の生活の場であって、必要な部屋や設備が決められていて、この部屋はこの方角にみたいな暗黙のルールがあったりして、敷地によって形状が何となく決まってきてしまったり、商業施設にある子どもの遊び場は、広い空間にただ遊具などが配置してあるだけだったり。もう少し、色んな形の子どもの施設があっても良いのではと考えさせられました。
大人が気持ち良いと感じる空間はきっと子どもも同じで、更に子どもは遊びを考える天才なのだから、あれこれ作り込みすぎる必要もないのかなと。
そういえば、建築家の内藤廣のつながりで、島根のグラントワの中庭でも娘、爆走し楽しんでおり、この水盤に入って遊んで良いというのだから、何とも贅沢な遊び場だなぁと感じました。
KIDS DESIGN LABO として、もっと子どもの環境について柔軟に考えていけたらと思っています。
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