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ぼやぼやしたもの

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あたまの中のイメージを表したかったらしい。
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素直さ

素直さには、時間的制約が存在しない。放たれた瞬間、だれかに観測されたが最後、その人間の中…

えりん
3年前
3

一歩

今日。歩き出した。一歩。だれにも歩めない、わたしの一歩。ほかの誰かにとっては、なんの変哲…

えりん
4か月前
7

若さは観測されなければ死と同じ

先日、長年このために走っていたともいえる、自分の仇を自分で討つという出来事を経験し、つい…

えりん
1年前

破壊

ぞっとするほどの平穏が広がっていた。最果てを繋いでいる長い水平線は、端にいくにつれ少し丸…

えりん
2年前
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消えたろうそく

ふうっ。 その日は誕生日だった。とはいえ、いつもと何ひとつ変わらない日常。良くもなければ…

えりん
3年前
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無 part1

まるい。えん。杞憂。そして雨。降り注いで、咲いて、光る。じゅわっと、そっと、ぱちぱち。飲…

えりん
3年前
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ただ徒らにこの世界で踊っている

心が震えるものに出会ったとき、わかるのだ。あ、またこれだ、と。全身の血液が沸騰していき、脳味噌が蒸発していくような燃え上がり方をして。細胞をかけめぐる熱が波となってうねりながら上昇して。この感情と身体と魂の昂りを、わたしは完全に持て余している。どうすればいいのだろう。ただの感情であれば、感じれば消える。だがこの衝動に近い揺れは、他のものに伝播させない限りそこから離れずずっと振動している。くすぐられてこそばゆいとき、動くことで周りへにがすような、その感覚に近い。理想であれば、わ

Surrendering

”なにもない。ただその流れに身を任せてふわふわと漂っている。意志を持たず、また何からの支…

えりん
4年前
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あたたかいこと。

体育があって少し疲れた日の五時間目、国語。昼前に動き回ってぺこぺこになったお腹も、昼ご飯…

えりん
4年前
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せかいでいちばんクリーンなところで

最初のそこでの記憶は、明るくてグリーン色のきつい独特な匂い。ビルの6階の狭いスペースに待…

えりん
4年前
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リアルなわたしの生活

朝は違う部屋にいる他人のめざましのかすかな音で起き、焼いたトーストにレタスとサラミ、アボ…

えりん
4年前
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作品に込めた祈り

心から感動するとき、それは、他者の生み出すものにその人の途方もなく緻密な歴史が感じられ、…

えりん
4年前
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雨の日の東京

なぜか強いられてきた汚くて使い勝手のわるいものより、良い色眼鏡をかけていきたいじゃないで…

えりん
4年前

みんながプレイしているRPGの話

みんな、知らないうちに滑り台から好きなトンネル選んで落ちてきた。最適なコース。自分で選択する。入った瞬間からその針は動き出す。基本は時計の12時からスタート。この世界は時計回りに流れている。プレイを始めるにあたりコースを選択するとき、トータルでの経験値を増やすために負荷を増大できるアイテムを使って飛び込む人がいる。つよい。まじでつよい。大体のひとは時計回りに進む。アイテムの人はけっこう8らへんからスタートしたり、始まってからルールを間違えて教えられたらして逆に回ってったりする