元・調査員が語る本当の企業価値の話調査員時代の1つの倒産私が調査員として信用調査会社で働いていた頃の話です。 まだ経験も浅い頃、私が取材をした会社の1つが倒産しました。 自分が調査取材をした会社が潰れるという初めての経験。 負債額100億を超える大型倒産。 しかも、その倒産の裏には粉飾決算という重大な問題が隠されていたのです。 当時、その会社は業界では名の知れた存在。スキャンダラスな要素もあり、テレビでも報道される事態となりました。 最後にお会いした監査役の方取材
こんにちは。 会社信用ドットコムの佐藤絵梨子です。 東京都の助成金締切が近づいていますね。 大型の補助金の採択発表もあり、 ここ数日「事業計画書をチェックしてほしい」 というご相談が続いています。 こうした声にお応えして、 4日間限定の特別添削会を緊急開催することにしました。 ここ最近、怒涛の件数の事業計画書を拝見しているのですが、 審査で重視される表現が不足している 強みや実力が伝わっていない 計画の具体性が伝わりづらい このような「ちょっと物足りない」「か
先日、一人の経営者の方がご相談に来られました。 これまで取引したことのないような大手企業から商談の話があったとのこと。 そして、気合を入れて臨んだ初めての商談。 そこで、先方の担当者からこう言われたそうです。 「御社は東京商工リサーチや帝国データバンクに情報が登録されていないようですが、大丈夫ですよね?」と。 その社長は、そもそも取引前に会社が調べられること自体、考えたこともなかったそうです。 慌ててネットで情報を探していたら私がヒットして、ご相談に来られたのでし
「正直...こんな個人事業主と変わらない規模の会社でも大丈夫でしょうか」 先日、オンライン相談でお会いした社長が、ぽつりとつぶやくようにおっしゃいました。 全国展開をしている大手企業との取引が決まりそうで、これから東京商工リサーチや帝国データバンクの信用調査が入るかもしれない—その対策のご相談でした。 「またこの質問が来たな」と、正直そう思いました。 なぜなら、このご質問は信用調査のご相談をいただく度に、ほぼ必ずと言っていいほど、社長からされる質問だからです。 小さ
佐藤絵梨子のプロフィール 法務省入国管理局勤務の父のもとに生まれる。 大学卒業後、世界最大の企業情報を保有する企業信用調査会社(株)東京商工リサーチに入社。安全な会社かを見極める調査、及び営業職に就く。 多くの調査員が年1回程度の電話での聞き取りを行う中、企業に月1回は足を運びリアルタイムな情報交換を重ね続ける。 個人事業主から売上1兆円規模の企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。社長の人間性、銀行からの評価状況など、決算書だけではわからない本物の企業信用情