![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106929095/rectangle_large_type_2_807b180ca89817763e6280e535bf7dd5.jpeg?width=1200)
永遠の音楽
![](https://assets.st-note.com/img/1685435660856-p3cpVwfqqD.jpg?width=1200)
音楽院の同僚で、最近一緒にデュオを組んでいる
チェロのエルザ先生が
きっと好きだと思うからと、
本を貸してくれた。
![](https://assets.st-note.com/img/1685451568736-5qx30bNPVq.jpg?width=1200)
中国出身のピアニスト、
シュ・シャオメイ氏の自伝だった。
幼い頃から才能を見出されたにも関わらず
音楽家にとって
いちばん大切と言われる10代を
文化革命に奪われた彼女。
労働キャンプに送られて
革命家になるようにと
洗脳されながらも
決して音楽を諦めることなく、
むしろピアノに救われたと語る。
![](https://assets.st-note.com/img/1685454922914-BQW8YQbUww.jpg?width=1200)
30歳近くで中国から逃げさり
香港からアメリカに渡って
働きながら勉強を続け
フランスで40歳でデビューした。
フランス語で書かれた本のタイトルは
La rivière et son secret (川とその秘密)
人生と音楽と、
流れ続ける川のように
そして
過酷な生活をしながらも
音楽と共に生きることで
心の内側がどんどん澄んでいくのを感じる。
彼女のライフワークプログラムである
バッハのゴルトベルク変奏曲と同じように
アリアから始まり30章を超えて
またアリア終わる。
![](https://assets.st-note.com/img/1685452741481-YiChmxLrpn.jpg?width=1200)
心を打たれた箇所はたくさんあるけれど
画家の友人と話すシーンが印象に残った。
「毎晩空を見上げてごらん
よく見れば必ず七色あるんだ」
そしてその色は
見る者の心模様でも変わって見えるんだ。。
![](https://assets.st-note.com/img/1685456193707-nydtdqKmc2.jpg?width=1200)
あまりに感動したので
エルザにお礼を言って本を返した後
自分でも買い
娘も読んだ。
母の日には
実家の母に日本語版を
送った。
![](https://assets.st-note.com/img/1685456092308-Cw7G8IQVZw.jpg?width=1200)
心洗われるゴルトベルク変奏曲はこちら↓