ルノーエリコ
日々の光
一応本業
読書記録
今朝、娘から担任の先生の年齢を聞いて驚いた。 44歳だって。え! 彼女は昨年秋からこの村の校長先生となり、 1年生と2年生の合同クラスも受け持っている。 失礼ながら、もっとずっと歳上だと思っていた。 とはいえ マスクで顔はよく見えないので 醸し出す雰囲気(なんといっても校長先生だ)や エレガントな服装から勝手に。 考えてみたらこの国の大統領は77年の生まれ、現在43歳だ。 (私、娘、母、女三世代!) かくいう私も77年生まれ、あと数ヶ月で44歳になる。
数日前、ある若者からメッセージが届いた。 日本に留学したいので、日本語で書いた志願動機書を添削してほしいという。 彼は小さい頃から 夫にピアノを習っていた。 北フランスに引っ越した後も 10年続いた夏期講習会に 毎年のように参加していたので 私もよく知っている。 メガネをかけて本ばかり読んでいた のび太くんのような少年が大学生になり エンジニアの資格を取りながら 語学に目覚め、何ヶ国語も操るようになっていた。 数年前から 大学で日本語を勉強している、と 嬉しそうに連絡を
しばらくnoteを書けずにいたが 私の日常は至って平和だ。 平和ながら同じ日は2度と存在せず 毎日小さな変化がある。 冬時間になり庭の草木は色を変え 夕方仕事場から見える街は しっとりとライトアップされている。 音楽学生をしていたパリから 2007年に南仏の小さな村に 移住した私たちは 先日、結婚17年を迎えた。 売れないアーティスト、 どころかお互い無職で 知らない土地に飛び込んだのだから 若かったなあ、 さぞ周りを心配させただろうなあと 今になって思う。 当時夫はパ
ちょうど1週間前、月一で開催している 土曜クラシックのコンサートに ピアニストのファニー・アズーロさんが 演奏に来てくださった。 ショパンとスクリャービンのプレリュードを 録音したGolden dreamsという 新しいCDのプログラムだ。 ベリーショートカットで長身、お洒落で ニコニコと、とても感じが良い。 でもピアノに座れば戦士のような攻め演奏! ファニーと知り合ったのは10年以上前になる。 ソロ、そして他のミュージシャンとの共演で これまで何度も演奏を聴いてきた。
フランスでは諸聖人の日である11月1日に 亡くなった人を偲んでお墓参りをする。 その前夜、10月31日にハロウィンがある。 私が暮らす小さな村にも 毎年仮装した子供達が 飴をもらいにやってくる。 勤務先の音楽学校は近くの街の お城の敷地内にあるのだが 今年の秋休みは ハロウィンのために使えません、という連絡がきた。 お城でハロウィンのイベント! 娘の友達が泊まりに来ることになっていたので 誘ったら 喜んで行きたいと言う。 予約はインターネットで、 混雑を避けるために 30
フランスは秋休み2週目。 コートダジュールを旅行中の義妹家族に会いに うちから2時間、アンティーブという街に日帰りで 遊びに行った。 今は亡き、夫の祖母マミーが住んでいた街から 近かったので 15年ほど前にちょっとだけ寄ったことがあった。 港の近くに車を停めて 広場で昼食を取った。 大人数でも入れそうなテラスの広いレストランに 入ったら 味はかなりイマイチだった‥ 気を取り直し食後の散歩へ。 小さな小道を抜けると エメラルド色の地中海が目の前に拡がっていて 息を呑む。
ただいま俄か一人暮らし中だ。 娘のピアノレッスンのため、 そして家族に会いに、 夫と娘はパリとボルドー方面へ1週間ほど 旅行に行っている。 秋休み前ではあるが ホームスクールの娘と 自由業の夫なので融通が効く。 私は猫と留守番を買ってでた。 その間、仕事をしたり本を読んだりピアノを弾いたり ここぞとばかりに片付けや掃除をしていたら あっという間に半分が経った。 今日は日曜日。 親しい日本人の友人2人を家に呼んでランチ、 明日は仕事、その翌日には チェリストとのリハーサル
我が家の食事、台所事情は エコロジー、エコノミー、そしてヘルシーというテーマで 年々変化してきた。 大工仕事、ガーデニングと料理、裁縫までする夫は 手作りという言葉に弱い。 基本的に子供は 自分の手を使って何かを作り出したり どうなっているのかという過程がわかるのが好きだから、 まるで実験のように 娘にいろいろ教えているのを見ると えらいなあと思う。 彼と暮らして20年近く、 不器用な私も少しずつ感化されてきた。 半年ほど前にHello fresh ハローフレッシュと
今年もフェスティバル Les Samedis Classiques de Cornillon-Confoux コルニヨン・コンフーの土曜クラシックが 始まった。 ヨーロッパの夏はあちこちで野外音楽祭が 開かれる。 そのシーズンを外した 10月から6月までの毎月第一土曜日に コンサートを開きたい という企画が通ったのは2010年、 だから今年はめでたく15年目となった。 途中、予算が足りずにコンサートを減らしたり 村に小さいながら立派なホールが建って 毎月ピアノを借りずに
日曜日のサイクリング中 すでに紅葉している木々に驚いた。 日々、秋が深まっている。 フランスの9月は ピアノ講師という私自身にとっても 新年度だ。 新入生達との出会いや新たなプロジェクトに 胸を躍らせる。 今年はホームスクールをする娘のために 仕事はややセーブしているが 自分の勉強をしないと だんだんイライライラしてくるので その調整が難しい。 一日中娘に付き合っていると ママー、ママー、と呼ばれるので ご飯作っているから無理! ちょっとだけピアノ弾かせて!等と けっ
我が家の新しい形、 娘がホームスクールを始めましたという記事はこちら↓ ホームスクールをするにあたって 家族で何度も話し合い 気をつけようと決めたのは、 これから思春期を向かえる娘が 社会的に疎外感を味わわないようにすること、 そして心身ともに健康であること、だった。 引き籠らないように子供部屋ではなく アトリエの天窓の下に置かれた机の上には こんなポスターを貼った。 小さな幸せがたくさん書いてあり 勉強に疲れた時にふと見上げると癒される。 雑誌の付録が役立った。 我
11歳の娘っ子が ホームスクールを始めましたという 前回の記事はこちら↓ 新年度が始まって2週間、 だんだんとリズムができてきた。 中学1年の教科は 国語、数学、科学、社会、英語、音楽、美術という 7科目。 科目ごとに教科書と宿題用のテキストがあり CNED(国立通信教育センター)サイトのマイページでは 例えば英語の音声が聞けたり 説明ビデオを観ることができる。 教科書を読み 大事なことはノートに取る授業を 10回ほど繰り返した後に 宿題(小テスト)をやるようになっている
長い夏休みの後、フランスでは9月に新年度が始まる。 今年の我が家は、本当に新たな年を迎えた。 3年間の幼稚園、5年間の小学校を終えて 中学生になった娘が 音楽の勉強に時間を割けるようにと ホームスクールを始めたからだ。 CNED ( Centre National d'Enseignement à Distence ) クネッド(国立通信教育センター)は スポーツやアートを頑張る子供達、 そして健康状態の問題で 学校に行けない子供達が受けられる 国のシステムだ。 ふつ
9月!新年度が始まった。 その前に夏休みの最後の思い出を綴っておきたい。 パリに住む仲良し家族と 南仏に住む私たち、その中間地で 数日間をすごそうということになった。 昨年ノルマンディーでもバカンスを一緒に過ごし パリでもよくお世話になっている彼ら夫婦には 3歳の娘ちゃんがいる。 気配りをしあいつつ気を遣いすぎず、 お腹がすいたね、とか もう帰ろうか、というタイミングがよく似ていて 共に時間を過ごすのが楽しい家族だ。 行き先はブルゴーニュ地方の ボワイエという小さな村
ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭に、 今年は3回足を運んだ。 我が家にとってこの夏最後のコンサートは 藤田真央さんのリサイタルだった。 ホームページの出演情報を見れば ほぼ毎日のように世界中のどこかで コンサートをされている 超売れっ子の彼の演奏を聞けるチャンスを 逃すわけにはいかない。 日本で買ったばかりの藤田さんの著書 『指先から旅をする』を持って いそいそと会場に着く。 文章も爽やかで素晴らしい、この本の表紙はまさに 音楽祭の目玉会場フロラン城公園前の プ
ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ祭では 1日2回か3回に及ぶコンサートが 7月半ばから、ひと月続く。 ラ・ロック=ダンテロン市外の近郊の町でも 番外編として 若い音楽家によるミニコンサートが たくさん開かれているので ものすごい数の演奏会が開催される。 毎年送られてくるプログラムを開き たくさんのコンサートから絶対行きたいものを 選択する。 アレクサンドラ・ドヴガン譲のコンチェルトに続き、 クレール=マリー・ル・ゲ女史の 演奏会を聴きに行った。 クレール=マリーさんは