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旬の菊芋はスーパーフード

徳島新聞 読者の手紙 2021/12/16掲載

 産直市で菊芋を見かけた。価格も手頃なので迷わず購入した。菊芋を初めて知ったのは昨年。ショウガのような見た目だが食べ方が分からなかった。インターネットで調べると、糖尿病や高血圧予防につながるスーパーフードと呼ばれていることが分かった。
 菊芋には、イヌリンやカリウムが豊富に含まれている。イヌリンは、アルギン酸や難消化性デキストリンといった栄養素と同様の水溶性食物繊維の一種らしい。水分を含むとゲル状になり一緒に食べた糖分を吸収しにくくする性質があるという。食後血糖値の上昇を抑える効果も期待できる。カリウムは、ナトリウムの吸収を抑制して排せつを促すことから、血圧を下げる効果があるという。
 菊芋は育てやすく繁殖力も強いという。農業が盛んな徳島の特産品になって認知度が上がれば、食卓にも並びやすいのではないか。
 全国的にみて徳島県は、糖尿病をはじめ生活習慣病の患者が多い。日頃の食生活に菊芋を取り入れられることによって、生活習慣病が改善されていくのではないかと思う。今が旬の菊芋は、生でも食べられる。シャキシャキとした食感でゴボウに似た風味がある。味噌汁に入れてもホクホクしておいしい。皆さんも一度手に取ってみてはいかがだろうか。

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