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Age is just a number(年齢はただの数字!)

October 27, 2021

10月もおわりにさしかかり、ぐっと冷え込むようになりました。この季節になると今年のしめくくりもだんだん近づいてきて、この1年間でできたこととできていないことを数えて、また1年歳を重ねてしまうと気がはやる人もいるのでは。

時間を重ねるごとに年齢も重ねるのは自然の摂理ですが、日本は他の国の文化に比べて年齢を気にしすぎると言われることも。
日本では、「年功序列」で勤務年数と年齢が上がるにつれてポジションが上がっていく組織も多いですが、アメリカでは、雇用時に交わすジョブ・ディスクリプション(職務記述書)にもとづいて業務が決められることが一般的。業務内容、必要とされる能力・資格などが細かく規定されているため、自然にポジションが上がっていくという仕組みではありません。
サンフランシスコ州立大学のオフィスでは、ビザの担当チームのスタッフは3名((おそらく)40代が2名、20代が1名)でしたが、経験が長い40代のスタッフが「先輩」ではあるものの、チームの中で上下の関係はなく、それぞれの担当について、おたがいに相談しながら、各自の責任で進めていました。

アメリカでは、大学生の年齢も様々。日本の大学では、入学者の年齢が、18歳と19歳で94.9%を占めるのに対し、アメリカでは18歳と19歳は26.5%、20代が49.7%、30歳以上も16.3%を占めるそうです(2021年10月25日、日本経済新聞朝刊。編入学を含めた数字なのかは記事からは不明)。在学生についても、たとえばサンフランシスコ州立大学の学部生(在学生)の平均年齢は22歳です。
アメリカでは、よーいどんのスタートで一斉に進む日本の仕組みと異なり、必ずしも年齢とともに進学したり、職場でのポジションが上がったり、ということではないため、自分や相手の年齢をさほど気にしないのかもしれません。
また、見た目も人種によって風貌が異なるので、年齢を比較する手がかりも少ないのかも。(日本の法律でアルコール歴11年だった私ですら、アメリカでアルコールを購入するときは必ず年齢の証明を求められました)

サンフランシスコ州立大学のオフィスでは留学生へのアドバイジングが主な業務として行われていましたが、あるとき、スタッフ(アドバイザー)の部屋から、学生のすすり泣く声が聞こえてきました。ビザに関する相談のようでしたが、アメリカでは、留学のビザを維持するためには一定の学業成績を保つ必要があります。年齢も挙げながら涙を流す学生にアドバイザーがかけた言葉は、”Age is just a number(年齢はただの数字)”。
新しい挑戦をしたり、なにかを決断をするときに、年齢は自分で思うほどじゃまをするものではないのかもしれません。

さて、2021年もあと2か月ちょっと。消えない肌のシミ、落ちにくくなった余分な体重、食べ過ぎた翌日の胃もたれと、残念な現実はあるものの、年齢を重ねることで、それらをうわまわる強さを身につけてきたのも事実です。今日はノー残業デーです。今日は早めに業務を切り上げて、秋の夜長にやってみたいことを考えてみるのはいかがでしょうか。

*This is us 36歳、これから(テレビドラマ、2016~)
https://www.amazon.co.jp/THIS-US-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B9-36%E6%AD%B3%E3%80%81%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88/dp/B0765WS119
アメリカで人気が続くドラマ。10代でも、30代でも、50代でも、何歳になっても悩む。

*マイ・インターン(映画、2015)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/353403/
定年生活を楽しんでいたロバート・デ・ニーロが、アン・ハサウェイが社長を務める会社でインターンに。

(写真:ナパのワイナリー Trefethen)

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