スイッチを切り換えて、人前に立つ!
元局アナという仕事柄、これまで司会やスピーチなど人前で話すことは頻繁にありましたし、今はビジネスパーソンに「話し方を教える」という仕事をしています。でも、実は私、本番前は結構、緊張するタイプです(笑)。
局アナになったくらいですから”目立ちたがり”の部分もあるでしょうし、取材などで見知らぬ人と話すのは好きなのですが、『素の自分』のまま人前に立ってしまうと、なかなか気恥ずかしさが消えず・・、落ち着きを失って、「プロなのに、なに緊張してるの?」と周囲の方に驚かれることもしばしば。特に冒頭は、いつもかなりドキドキしています。
そんなことを繰り返しながら、覚えたコツが、何かをきっかけに『自分のスイッチを入れる』ということでした。
マイクを持った瞬間に「ここに立っているのは別の自分」と自分に言い聞かせ「プロとしての自分」に替わるのです。言わば『パバロフの犬』状態!?(笑)、まさに「自己暗示にかける」といった感じです。
面白いもので、私の場合は「これは仕事だ」と思うからこそ、恥ずかしさを捨てて堂々と振る舞ったり、にこやかにほほ笑んだりできるんですよね。
もちろん、素の自分のままでも、人前でも堂々と話が出来る人もいると思います。でも、自分は極端にあがり症だとか、緊張して手が震える、というようなことがあるのなら、ぜひ、自分なりの「スイッチの切り換え法」を考えてみてはいかがでしょうか? 私は、マイクの前に立つこと、がスイッチでしたが、「まず深呼吸をする」でも「時計やアクセサリーに触れてイメージを作る」「発声練習する」でも良いと思います。
プロの話し手でも、こうして何かきっかけを作って気持ちを切り替えている方、結構いらっしゃると思いますよ。ぜひお試しくださいね!