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スピーチの準備は、声を出しながら!

仕事関係の挨拶や自己紹介だけでなく、結婚披露宴の祝辞、イベントでのスピーチなどなど、この時期は人前で話す機会も増えてくると思います。

そんな時、みなさんはいつもどんな風に準備をされていますか?

「人前での話し方」を教える仕事をしていると、よく「スピーチ原稿はやはり一字一句書いたほうがいいでしょうか?」と質問をうけます。

図8

原稿を用意することに関しては、長所と短所の両方があるのですが・・、

長所は、文字にすることで、何を伝えたいのか、何が大事なのか、を整理できること。そして、繰り返し声に出して練習出来ること。

一方、短所は「話し言葉」ではなく、作文を書くような「書き言葉」でスピーチ原稿を作る人が多いため、漢字を見るとパッと理解できるけれど耳で聞いただけ(音だけ)では分かりにくい言葉になる、パターン化された使い古しの表現になりがち、といったことではないでしょうか。

さらに、そのまま原稿を「読んで」しまい、手元を見ながら(うつむいたまま)話をしがちになる、ということもあるかと思います。

個人的には、気持ちに余裕を持って話をしたいなら、完全原稿ではなくてもなんらかのメモを用意するほうが良い、と考えていますが・・、その場合に気を付けて頂きたい重要なポイントがあります。

それは、スピーチ原稿やメモは実際に声に出しながら書くことです。

HP6ファイル 2016-11-13 12 32 38

話し言葉の場合、言葉のリズムや音感がとても重要になるので、気持ちを込めて語りかけるには話しやすい言葉で文を綴る、ということが欠かせません。そこで、具体的には・・、

① スピーチする自分の姿をイメージし、まず最初の内容を声に出してみる
② それを一言一句そのまま文字に起こしてみる
③ 書いたものを声に出して読み返し、言いにくい言葉や繰り返し出てくる言葉を修正する
④ もう一度最初から声に出し、そのまま続けて次の内容を声に出してみる

という方法をオススメしています。

なお、一文ずつこれを繰り返す必要はなく、段落ごと(内容ごと)にまず声に出してみて、それから文章やメモにするほうがスムーズですし、自然なリズムの文体になります。

実は、元々私はラジオ番組の台本を書く放送作家という仕事に携わっていました。一方で自分自身がアナウンサーとして喋ってもいたので、話しやすいように、と考えているうちにこの方法には落ち着いた、というわけです。

もちろん、書き始める前に「誰に、何を、一番伝えたいのか」を明確にすること、だらだらと文章が続かないように一文を短めにして接続語でつないで話の展開を明確にする、ということも覚えておいてくださいね!

プレゼン28

こうして原稿が出来たら後はもう繰り返し練習するだけ。準備したものを4,5回声に出しておけば内容も頭に入り、言葉がスルッと出てくるようになります。また、余裕を持って人前に立てるので、聞き手の顔を見ながら、笑顔で明るく話すことが出来ますよ!


せっかくの機会なのだから、自分自身も気持ち良く話したいし、聞き手にも楽しんでもらいたいもの。それは、時間を費やして話を聞いてくれる人への『礼儀』ではないかと考えています。

「人前で話すための準備は声に出しながら・・」と、ぜひ覚えておいてくださいね!

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