見出し画像

とろとろホクホクさくさく「長いも」!

こんにちは!北海道だいすき、くりあです。
着々と寒い冬に近づいていますね。今日は秋冬が旬の「長いも」についてです。


長いも

ヤマノイモ科ヤマノイモ属で、日本で食用とされているのは「ナガイモ」、山に自生している「自然薯(ジネンジョ)」、九州などで少量栽培されている「大薯(ダイショ)」があります。

「ナガイモ」の種類には、「長芋」「イチョウイモ」「ツクネイモ」があり、長芋はまっすぐ長く水分が多いのが特徴で、あとの2種類は長芋と形も異なり、粘りが強いのが特徴です。
今回は長芋のお話し。


産地

北海道産は青森県産とトップを争う仲です。
この2つの産地を合わせると、なんと全国7割以上のシェアになるそうです!

北海道では十勝の幕別町や帯広市などが主な産地です。


十勝川西長いも

十勝地方の10JAで生産している「十勝川西長いも」。
ご存知の方もいるかもしれませんね。北海道を代表するブランド長いもです!
「十勝川西長いも」の商標登録が認定されたのは平成18年とのこと。

長芋は地中深くまで生長し、中には1mに達するものもあるため、栽培は耕土が深く、水はけの良い畑であることが必要なのですが、十勝の長芋産地の土壌は、火山灰とローム(砂や有機物によってできた肥沃な土壌)が積み重なって出来た深い耕土で適度な粘質のため、長芋の栽培に適した土壌と言われています!


旬の時期

春に植え、その年の11月初旬~12月にかけて収穫する「秋掘り」が全体の約6割
残りの4割は、雪解け後の3月から4月頃に収穫する「春掘り」となります。

北海道では冬に土が凍りつくため、秋掘りのみでしたが、最近では凍らない工夫がされ、春堀りも行われるようになってきました。
秋と春に収穫することで、低温貯蔵で通年出荷が可能となっています。



秋堀り?春掘り?

「秋掘り」はみずみずしく、新じゃがの感覚と同じで皮も薄く、ひげ根を火で軽くあぶれば皮ごと食べられます。
「春掘り」は旨味も成分も凝縮され熟成されたおいしさがあります。



長いも畑のナゾ

長いもの産地をドライブすると、時期によっては畑に緑のカーテンが見えることがあります。
高い支柱が並んで緑の葉がカーテンのように覆っていたら、そこは長いも畑です。
その葉が茶色く枯れると地中のいもが完熟したサイン!


栄養

画像3

長芋は栄養価が高く、たんぱく質、ミネラル、ビタミンC、カリウムなどを豊富に含みます。
消化酵素も多く、イモ類の中では唯一生で食べられ、消化・吸収の促進に役立ちます◎また、滋養強壮の効果があるなど、栄養満点!

主成分はデンプンなので、本来は加熱が必要ですが、デンプンを分解する酵素が含まれているので生でもおいしく食べられます。


変色?

すりおろしたナガイモや切り口が黒っぽく変色する事があります。
これはナガイモに含まれているアク成分のひとつポリフェノール系物質ドーパミンが酸化することが原因と言われています。

このドーパミンは先端部分などの細胞の活発な部分に多く含まれていて、特に細胞分裂が盛んな夏の新いもには多く含まれています。
変色を防ぐには、切ったらすぐに酢水につけるとよいです◎



かゆみ防止

画像1

長いもが手や口につくと、かゆくなってしまうのはシュウ酸カルシウムが原因

結晶の形がナイフのような尖った形をしているため、かゆく感じるんです。

シュウ酸カルシウムは酸に溶けやすいので、長いものの皮をむいた後、薄い酢やレモン汁で洗うと、かゆみが治まります!
また、表皮に近い部分に多く含まれているため、皮を厚めにむくのも防止方法の1つ♪



選び方

表皮の色はやや黄色みがあって張りやツヤもあり、ふっくらと太くまっすぐに伸びたもの。
ひげ根は取れていないけど、なるべく元から少ない物の方がアクが少なくて良いみたいです!
また、手に持った時にずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
表面に黒っぽいシミが出ている物や、傷があるものは避けてくださいね!

カットされて売れらているものは、切り口が白くみずみずしいもの。また、なるべく太いものを選びましょう◎
切り口が変色している物は鮮度が悪く、また、細い物や首に近い部分の細い物は歩留まりが悪いだけでなく、アクが強い物が多いようです‥!



保存方法

長芋は乾燥に弱いため、1本のものは新聞紙にくるんで、冷蔵庫か5℃前後の冷暗所へ
おがくずと共に箱に入れられている物はそのまま保存しておけば、1ヵ月以上持ちます◎

切った残りは、ラップで切り口をしっかり包み、野菜室で保存すれば、1週間~10日程度は持ちます。

とろろにして冷凍保存もできます!
冷凍用の保存袋に入れ、薄い板状にして冷凍しましょう。
必要な分だけ割って使えます♪

使う際は自然解凍しないととろろの味わいが失われてしまうので注意!



調理方法

画像2

長芋は、生ですりおろして食べても美味しいですが、千切りにしたり、焼いて食べても、食感が変わって美味しいです♪
私は、少しの油で長いもフライにしたり、千切りにしてシンプルにお醤油でいただくのも大好きです!



長いもジュース!?

台湾を筆頭に、健康や美容好きの方々には、長いもジュースも流行っていました。ご存知でしょうか?
私も一度ドキドキしながら飲みましたが、マイルドで飲みやすかったです!小腹がすいた時にもおすすめです◎


今が旬の長いもですが、とろろにするなら夏ですね!夏バテにも効きます◎
冬にはホクホク料理で、是非長いもを楽しみましょう♪

今回も読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

ERIKA
いただいたサポートは、より良い記事が書けるようにスキルアップと情報収集のために使わせていただきます!いつもありがとうございます。