『生産性』伊賀泰代 感想
「採用基準」の著者、伊賀泰代さんの本です。
日本と米国的環境で差が極めて大きいのが、「リーダーシップ」と「生産性」だといいます。
リーダーシップについては、「採用基準」に書いてありました。
今回はタイトルどおりですが、「生産性」についてです。
「アウトプットを増やしたければ、その分インプットを増やすべき」
なんて、日本らしい考え方だと思いますが、このような発想は、生産性の概念が完全に欠如しているといいます。
人材でいうと「応募者が増えるほど優秀な人材が増えるはず」のような。
違うでしょ!
本当は、
10人採用するのに、1000人応募してたところ500人応募で採用できるようにするために、どのような施策をするのか?
が求められるはずなのです。
生産性を上げるためには…
①成果額を大きくする
②投入資源量を少なくすることが必要ですが、
そのうえで、コスト削減だけでなく、付加価値を上げる方法を考えることが必要となります。
会議の生産性の場合、
会議を短くすることが目的か?
会議の成果を高めることが目的か?
を考える必要があります。
量のコントロールor質のコントロールということ。
人を成長させるための生産性を考えた時、
私がこの本で1番しっくり納得したのは、以下の例文でした。
小学生の水泳教室で、
Aくん︰周囲とは明らかに違うレベルで上手い
Bくん︰同年齢の中では上手い
そこであなたは2人にどのような立場を与えますか?
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Aくんに、みんなのお手本になってもらう、と考えがちですが、、
Aくんには、プロの道に行けるようなチャレンジができる道に進んでもらう
Bくんには、他のメンバーのお手本となってもらい、みんなにアドバイスをしてもらう
ことで、それぞれがチャレンジでき、成長の幅を広げることができるようにします。
というお話です。
指導者の方には当たり前なのかもしれないけど、私は、なるほど〜と思いました。
「採用基準」にも書いてあったように、「チャレンジを続けていると、次々と新しいこと、より大きなことを手がけることが怖くなくなる」ということですね!
影響を受けやすい私は、本当に、色々なことにチャレンジしたくてしょうがないです!
また、研修の生産性についても言及してありました。
私も経験がありますが、「勉強にはなったけど、仕事の生産性にはあまり繋がらないな…」というものがたくさんあります。
その中で、ロールプレイング研修で、職場で実際にありうるシーンに対して、どんな判断をするか?を練習することは、実践的で生産性に繋がるということでした。
やっぱり、実際にやってみる以上に学べることはない!
私はコミュ力もないので、研修は人と話す練習としても、体的に学べるものが大好きです!笑
色々なチャレンジがしたくなったところで、今日はこのへんで。
ありがとうございました。