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美味しい料理と健康的な料理は両立しないという幻想

こんにちは。松崎恵理です。

健康診断で血圧が高い、血糖値が高い、尿酸値が高い、LDLコレステロールが高いなどを指摘され、減量しなきゃとは思うけれど、なかなか実行できないのよね。。。こんな人は多いと思います。かくゆうお年頃の私もLDLコレステロール高値でございます。。。(苦笑)

仕方ない、まずは食事で調整するぞ!と決心しても、健康的な食事って美味しくなさそう。。。そもそもどんな風に食べればいいのよ?あー美味しいものが食べたい。。。食べる楽しみのない人生なんて嫌だ~~!?って思いますよね。私もそう思います。

ところで、あなたは美味しい料理と聞いてどんな食事を連想しますか?お寿司、天ぷら、ラーメン、とんかつ、パスタや中華。。。いや~どれも美味しいそうですね!(笑)

では、健康的な料理と聞くとどんな料理を連想しますか?具体的な料理を思い浮かべた人もいるかもしれませんが、健康的な料理=なんとなく気が進まない、野菜ばっかり、ビーガン、オーガニック、減塩料理。。正直あんまり美味しくなさそう。。。と思った人も多いのではないでしょうか?

でもちょっと待ってください。

「本当に健康的な料理」というのは、意外と普通の料理です。栄養学的に見ると、一部の食材に偏った料理や食事は健康的とは言えません。ごはん、汁もの、主菜、副菜の組み合わせがおすすめ。問題は、塩の量と油の量をどうするかです。

あーほらほら、薄い味で油を使ってないパサパサの料理。。。美味しくなさそう。。。って思いましたよね。

でもそれもちょっと違うんですよ。。。

私自身、料理家としての仕事でたくさんのレシピも作ってきたので分かるのですが、日本人の食事摂取基準という栄養素ごとの摂取量の範囲に合わせて、レシピを作っても、「ちょっとした工夫」でちゃんと美味しくなります。普通に美味しいです。

油に関して言うと、毎日かき揚げを食べる。。とか脂身たっぷりの肉ばかりを毎日食べる人は、少ないと思います。揚げ物でも、油を吸っている量(吸油量)の少ない料理を選ぶのも良いです。お刺身、煮物、焼き物など油を使っていない料理を食べる日を作る、などをすることで油の摂取量を減らすことができます。揚げ物、焼き物、生、蒸し物、炒め物、煮物、和え物。。。調理の方法をローテーションで選ぶようにするだけで随分と違います。

「ちょっとした工夫」のポイントは、水の使い方にあると思っています。え?水??油じゃないの?って思いますよね。

そうなんです。油の代わりに水を活用することで、油の量を減らすという発想です。例えば、炒め物は、油を少なくして食材の水分を利用する、あるいは少量の水を加えて火を通してから水分を飛ばし、最後に風味付けとして油を加えるなどです。

味付けについては、できるだけ調理の過程ではなく、最後に味付けをする。味付けは、染み込ませるというより、纏わせるイメージ。煮物など汁の多いものは、水分量を少なめにすることで、同じ調味料の量でも、味が薄くならないようにする、などです。

こうした調理の工夫は、調理ができることに加えて、栄養に関する知識がないとなかなか両立が難しいのも事実。

料理を作る人が栄養学の知識も持っていると話は早いわけです。料理作る人は、みんな栄養学の知識持ってるよね。。。そんな世の中になって欲しいなあ、という思いを込めてお仕事をしていたりします。

美味しいと健康的がイコールで語られるような世の中になって欲しいなと思っています。

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