アルゼンチンで見た忘れられない食べ物
こんにちは。松崎恵理です。
忘れられない食べ物があります。
2017年にアルゼンチンの学会に参加した時、朝食ブッフェに必ずあった謎の白い食べ物。
アルゼンチンの郷土料理?と思いつつ、あまり美味しそうにも見えなかったのでスルーしていました。学会終了後、せっかくなのでイグアスの滝を見に行き、泊まったホテルの朝食にも同じものがありました。
” egg white “
それは、卵の白身のスクランブルでした。
その時は、えーーなんで卵白だけ??美味しくなさそう。。。wと思っていました。
後で知りましたが、アメリカなどでも結構ポピュラーで、スーパーで牛乳パックのような容器に入った卵白を売っていたりします。なんでだろう??とひっかかっていたのですが、ある時、ボーっとYouTubeを見ていた時に流れてきた映像で一気に謎が解けました。
それが、こちら。(facebook版 動画約4分半)
1979年、朝食に目玉焼きと肉、トーストを食べようとしているところに未来からやってきた栄養士が「卵は食べるな!!」と叫ぶ。
理由は、卵にはコレステロールが含まれていて、食べると心臓発作が劇的に増加する可能性があるからという。驚いた妻は、卵を捨てる。
またやってきた栄養士は、実はコレステロールには2種類あることが分かった、卵には両方含まれている。だから卵黄はダメだが、卵白は食べても大丈夫!という。
そういうことだったのか。随分前に卵黄はよろしくないという情報が広く知られて、その時に取り入れられた食べ方がずっと引き継がれているというわけだったようです。(今は、卵白のスクランブルエッグ自体が好きという人ももちろんいるでしょう。)
この後の話は、肉はダメ➡旧石器時代と同じようなものを食べるべき(パレオダイエット)➡もっとパンを食べた方がよい➡やっぱりエクササイズだ!➡何を食べるかでもエクササイズでもなく、遺伝子が原因だった!
というもの。この流れは、実際の栄養学における流れにほぼ沿っています。
この5分ほどの間に約35年の時が流れていた。。。という設定。
そして最後に夫が「あと10分必要だな」と言って部屋を出る。。つまり、あと70年くらい経たないと真実は分からないんじゃないの?と言っているわけです。
もー爆笑。そして耳が痛い。
このギャグ動画は、栄養学における最新の研究結果による健康への影響は、往々にして変更されることがある、ということをはからずも示しています。
何をどうやって、どれくらい食べれば、私たちは病気にならずに健康でいられるのか。この問いに対する分かりやすい答えはなかなかありません。
ですが、どう食べればいいのか?のひとつの答えは、この動画の最後に示されているように思っています。
Do you want some eggs?
I'd love some.
卵食べるんかいっ!という突っ込みをいれたくなりますが、結局、美味しいものは美味しいし、好きなものは好きなんですよね。
だから、基本は食べたいものを食べる、好きなものを食べる、ということでいいと私は思っています。
えーー!!そうしたら、毎日肉とかラーメンでもいいんですか?という声が聞こえてきそうです。
では、質問です。肉でもラーメンでもチョコレートでもなんでもよいのですが、好きな食べ物だけを365日食べ続けられますか?
多分、難しいと思います。
毎日、肉だけでは脂がきつく感じるでしょうし、ラーメンも塩からく感じるかもしれません。ちょっと体が受け付けなくなるのではないでしょうか。
もし、大丈夫!という場合は、体が悲鳴を上げていないか、自分の体に問いかけてみて欲しいのです。
疲れやすい、なんだか体がだるい、すぐに息が切れる、肌の調子が悪い。。何かしら、体はサインを出していると思います。
自分の体調に問いかけながら、食べたいものを食べる、日々の食事ではそんな感覚が大切なんじゃないかな、と思っています。