#20 Out of Blue
英語で好きな表現のひとつ「Out of Blue」
Suddenly(唐突に)とかwithout expectation(予想もつかずに)というような意味があり、私はポジティブな意味に捉えている。予期せぬ嬉しい出会いや、出来事、それがOut of Blue。
予想外を取り入れるスペース
振り返ると今までと違う方向へとシフトしていくとき、そのきっかけはいつも予想もしていなかった出来事だったような気がする。求めるものに向かって努力をしているときや、探しているときは出会えなかったのに、何気なく過ごしていると、久しぶりに友人から連絡があったり、ふと立ち寄った場所で面白い情報に出会ってそれに参加したのが後から考えるとターニングポイントだったなぁと気づいたり。
予想外とはいえ、何かピンとくるものがある。
ふとあそこに行ってみようと思いたったり、この日は予定を開けておこうと思ったり。
そしてその「ピンとくる感じ」は自分の中にスペースが在る時にやってくる。スペースがあり、肩のちからが抜けている状態の時に。。。
日々何かに忙しくしていたり、あれをしなきゃこれをしなきゃで一杯のときは、スペースがなく、ふと「これしてみようかな」が生まれづらい。そして直感が働くにもスペースが大事なんだろうなぁと最近改めて思う。
海から立ち顕れた虹
スリランカに来て以来、夜は21時ごろに寝て、朝は5時前に起きる習慣ができた。これはヴァータ、カパ、ピッタの時間帯を考えても体に自然なリズムらしく、目覚ましをかけなくてもすっと目が覚める。
そして朝は室内でヨガをするか、ちょっと散歩に行くなど体を動かすのだけれど、今日はふと、長めの散歩に行こうと思いたった。
久しぶりに朝からの快晴で、歩いているうちに太陽も明るく高くなってくる。ビーチの端にある崖に上り、少し瞑想をしてから戻ってくると、虹が目に飛び込んできた!!
今回の滞在で初めての虹であった。
砂浜からふと目をあげると飛び込んできた、海から立ち昇る柔らかい色合いの虹。朝日を背中にうけなからまさにこれはOut of Blueと思いながら、その虹が消えていくまで幸せな気持ちで眺めていた。
スリランカに来たきっかけ
スリランカに来ることになったのも、実はまさにOut of Blueな出来事だった。3−4年前に京都の友人から長期滞在型スリランカのアーユルヴェーダ施設の話を聞き、実はずっと体験してみたいなと思っていた。当時は色々施設を調べたりもしてみたが、ピンとくるものがなかった。
そしてアーユルヴェーダを体験したり学んだりしたいと思いつつ、具体的に行動を起こすわけではなく、時間がたった。そんな中、ニューヨークにいる間に友人からMessageが入る。
「えりりん、アーユルヴェーダ興味あります?」と
あるある!と前のめりに応えると、10月にアーユルヴェーダのトリートメントを受けられる施設に滞在しようと思っているけれど、一緒に行かないか?というお誘いだった。
その施設の詳細も、日程も聞かないまま、即答で「行きます!」と返事をしたものの、帰国のスケジュールが定まらないまま、一旦はやめようかなという意識も頭をもたげた。
そして実際、今回はやめときますと返事をしたものの、日本帰国が少し早まり、彼女のスリランカ滞在も当初の予定より後ろ倒しになったのを知り、やっぱり来る流れになった。
頭で考えだすと、なぜ今?(スリランカは経済状態、政治情勢が不安定で国によっては渡航が勧められない地域に指定されている)という考えや、なんのために?という考えが浮かんだのだけど、やっぱり「行ってみたい、行ってみようかな」という湧き上がってきた感覚に従ってよかったと思う。
今回滞在しているTagiruは今年、2022年3月オープンで、私がスリランカのアーユルヴェーダに興味を持った3年前には存在していなかった。
きっと初のアーユルヴェーダの体験はここですることになっていたんじゃないかと思う。
予想外にワクワクして生きる
こちらのオープンの経緯を聞いても、やはり計画や予想をたてて着々と進めていくというより、偶然の出会い、ふと見かけて意識に残った言葉、そんなものに導かれて、それぞれが今この瞬間にこの地にいるんだなぁ。。としみじみ感じる。
そう思うと、以前は不安の元であった、見通しがたたないこと、予測がつかないことに、むしろワクワクするし、楽しみになってくる。
次はどんなものがOut of Blueで起こってくるのだろうかと。
10.25.2022 ジャーナル
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