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#080 トイレがない?世界で起きている深刻な問題

皆さんおはようございます。防災士で美活防災アドバイザーの恵理​です。
11月19日 火曜日 本日もきてくださりありがとうございます。

本日は【世界トイレの日】です。
2013年(平成25年)7月国連総会で制定された、国際デーの一つです。
【世界トイレデー】とも言われています。
日本の記念日として11月10日に【トイレの日】がありますが、その日とは別に、本日11月19日は世界トイレの日です。

SDGsの目標の中に「安全な水とトイレを世界中に」というものがあります。
しかし日本で生活を送る上で、この目標を自分ごととして感じる機会は、少ないのではないでしょうか。

しかし世界には不衛生な水やトイレの利用を余儀なくされ、健康や尊厳が失われてる方々が多くいます。

皆さんは世界のどれぐらいの人口の人が清潔なお手洗いを使用することができているかご存知ですか?

安全に管理されたトイレを利用できていない人は世界人口の約53.2%に相当します。
基本的なトイレを使用できていない人は約19%。
そしてトイレにアクセスできず野外に排泄している人は世界人口の約8.5%に相当します。

安全で清潔なお手洗いを使えているのが50%にも満たないということに非常に驚きました。

この問題は特に発展途上国で深刻です。
例えばインドでは人口の56%が最低限の基本的な衛生設備(トイレ)を利用できず、3億5500万人以上の人がトイレを使用できない状況にあります。

衛生的なトイレでないこと、トイレがそもそもないことはどんな問題があるのでしょうか?

1つ目は健康被害です。
不正な環境での排泄により病原菌が広がります。
特に免疫力の弱い子どもたちが影響を受けやすく1日に1300人以上の子供が命を落としています。
また屋外排泄は寄生虫感染のリスクを高めます。
コレラや赤痢、A型肝炎などの感染症のリスクも増加していきます。

これらの下痢や寄生中感染が繰り返されることにより栄養吸収が妨げられ特に子供の成長と発達に悪影響を及ぼします。

2つ目は教育機会の損失です。
トイレがないことで、学校を休む子供たちが大勢います。
特に思春期の女の子は、生理中にトイレがないことで学校を休んだり、退学してしまうケースがあります。
アフリカでは女の子の10人に1人が、この理由で学校を休んだり、退学したりしています。

3つ目は精神的ストレスです。
屋外排泄を強いられることで、プライバシーや安全が脅かされ、精神的ストレスや不安を引き落とします。
特に女性や女児にとって、人目にさらされる恐怖や、性暴力のリスクが高まります。

これらは先ほど冒頭にもお話した通り、日本に住んでる私たちは、なかなか想像することができないことだと思います。
しかし清潔なトイレが使えないことで、苦しんでる人たちがたくさんいる。このことをぜひ知っておいて欲しいと思います。

またひとたび災害が起きた際は、日本でも同様のトイレがない・使用できない・衛生的ではないという状況にさらされます。
避難してきた人に対して、避難所にあるトイレの数は限られています。
「並ぶのが嫌だから」あるいは「不衛生なトイレに行きたくないから」と水分を控えるっていうのは容易に想像できますよね。

それを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
答えはこのチャンネルでは毎度おなじみ【非常用トイレ】です。

非常用トイレを必ず準備しておいてください。
もちろんトイレットペーパーや、手を水と石鹸で洗えない時のためにアルコール消毒液なども合わせてご準備をしてくださいね。

防災は、日々の積み重ね。
自分自身と大切な人の、命と心を守るために
今日できることから始めましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました。
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